■ MAX30205 人体温度センサー ■


 MAX30205は高精度の温度センサーで、人体の温度範囲(37℃〜39℃)では±0.1℃以内の精度が保証されています。
 動作温度範囲は0℃〜+50℃となっており、環境温度の測定には完全対応できませんが、電子回路の基板や装置の温度を正確に測定する用途にも応用が可能です。
 I2Cシリアル・インターフェースの簡単なコマンドで、温度が取得できます。

  ○ 動作電源電圧 2.7V〜3.3V。
  ○ 16ビット (0.00390625℃)の温度分解能。
  ○ 動作電源電流 600μA(標準)。 (シャットダウン・モードで3.5μA以下)
  ○ 動作温度範囲 0℃ 〜 +50℃
  ○ 400kHzのI2Cバス・インターフェース。
  ○ オープン・ドレインのコンパレータ/割り込み出力(OS)。
  ○ 3つのアドレスピンで、32個のスレーブ・アドレスを選択可能。


MAX30205の日本語データ・シートが見つからないので、私的に翻訳してあります。
MAX30205_日本語データ・シート 原本 MAX30205
 
個人で使用するために翻訳した物を掲載しておりますので、翻訳間違いや誤字による、
いかなる損害にも責任を負いません。



体温測定のテスト
 
・デバイスが8ピンのTDFNパッケージのみなので、中国通販(AliExpress)で入手できるモジュールを
 使用しています。
・「Arduino UNO (ATmega328P)」と「LCD Keypad Shield」基板を使用します。
・MAX30205の電源電圧は3.3Vまでなので、Arduinoの3.3V電源ピンを使用します。
・I2CのSDAとSCLはオープン・ドレインですが、プログラムでAVRのポートを5Vの出力に設定しない
 ように注意して下さい。

回 路 図  PDF版 ArdLcdKy_MAX30205_Cir.pdf
 
   注意! この図面を使用した、いかなる損害にも責任を負いません。

 
・MAX30205の設定は、初期値のままで使用します。
・プログラムの起動時に、構成レジスター、TOS設定値レジスター、THYST設定値レジスターの内容を
 表示します。

・温度データは、BASCOMの「I2creceive」命令で簡単に読み出せます。
・温度値は16ビット(2バイト)の2の補数で用意され、最下位ビットの解像度は0.00390625℃です。
・テストプログラムでは、計算により2桁+小数点以下1桁にしています。

・初期値では、MAX30205のADCが連続で動作して温度をデジタル値に変換しています。
・これを500mS間隔で読み出して、LCDとターミナルに出力します。
・この状態のMAX30205の動作電源電流は標準で600μAです。

・消費電流を減らすには、MAX30205をシャットダウン・モードにします。
・動作電源電流は3.5μA以下になり、構成レジスターのワンショット・ビットを[1]にすると、単一の変換が
 開始されて50mS後に変換が完了し、再度シャットダウンします。
・シャットダウン中でも、レジスターの内容は読み出すことができます。

プログラム  テキスト形式 ソースファイル  ArdLcdKy_MAX30205_A001.TXT
 BASCOM-AVR用 ソースファイル  ArdLcdKy_MAX30205_A001.bas
  
注意! 著作権は放棄しておりませんので、販売や配布目的での使用は絶対にしないで下さい。
       (記事の無断転載を除き、個人での使用は可能です。 改変、自作品の掲載、リンクもご自由に。)


シリアル・ターミナルに接続すると、
測定値を表示できます。

「Tera Term」等のターミナルソフトで受信します。

ボーレート = 9600 , Parity = None , Stopbits = 1
Databits = 8 (プログラム内で変更可能)





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