うつを治す方法は?
ver.00/11/05


精神科へ行きましょう。
うつを治療をするならまず、精神科のお医者さんに診てもらいましょう。
それから、治療方法や方針を決めていきます。
「精神科はどうも行きにくい…」という方は、とりあえずは内科のお医者さんでも結構です。
症状を話してみて、薬をもらったり、精神科のお医者さんを紹介してもらったりしましょう。
また、心療内科、神経科、心療科などいろいろな病院がありますが、
「精神科の専門医」を見つけることが一番です。
現在の精神科は、拒食症、不眠症、不登校など、よく聞かれる病気を治療している、
ごく普通の病院なので、安心してかかってみてください。

本当に治るの?
うつは「心の風邪」と呼ばれるほど、よくみられる病気であり、
適切な治療をすれば必ず治ります。ただ、身体の病気と比べて
時間がかかることがあります。その間、あせらず、あきらめずにじっくりと
治していくことが大切です。
風邪と同じで、早めに治療するほど、より短期間でよくなります。

治療方法
大きく分けて2種類あります。
薬物療法:薬を飲んで、辛さや不安を軽減する方法です。
精神療法:薬を使わないで、対話や訓練を通して治していく方法です。

薬物療法
うつに出される薬は主に、抗うつ剤、抗不安剤、睡眠剤、があります。
いずれも症状に応じて変わることもしばしばあります。

抗うつ剤:うつの辛い症状の大半は、抗うつ薬を飲むことで改善されます。
ただ、効果が出るまでに早くても1週間、十分な効果が得られるまでには
4週間ほどかかります。また、これには個人差があります。
目安としては、服薬1週間後に症状が半減、2〜4週で90%の症状が
なくなると言われています。
また、症状が改善された後も、少しずつ時間をかけて薬の量を減らしていきます。
目安としては、1年くらいの間は飲み続けていると再発が防げるようです。
また、抗うつ薬には、他の薬と同様に、副作用があります。よくみられるのは、
口が渇く、便秘、排尿困難、目がチカチカする、などです。

抗不安剤:うつの症状のうち、不安、緊張、焦り、不眠、自律神経失調症状に
効きますが、うつの除去はできません。
特に不安や焦りが辛いときに、抗うつ薬と合わせて、また、頓服薬として
使用することが多いようです。
薬によって効き方に違いがあります。不安を取り除くもの、睡眠効果のあるもの、
筋肉をゆるめるもの、けいれんを押さえるもの、などです。
また、長期間服用していると、依存性や耐性がつきやすいので、注意が必要です。

睡眠剤:うつには不眠が見られるので、眠りを助けるために使われます。
うつによる睡眠障害で多く見られるのは、寝つきはいいが、
早朝に目が覚めてしまう(早朝覚醒)タイプですが、他にも
寝付きが悪い(入眠障害)、眠りが浅い(熟眠障害)などもみられます。
それぞれ、長時間作用型、短時間作用型、長時間または中間型の
睡眠薬が処方されます。
睡眠薬の効果には個人差があるので、不眠の症状や効き方を
医師とよく相談して、処方してもらってください。    

・精神療法【工事中】
大きく分けて次の5つが挙げられます。
支持療法

表現療法

訓練療法

洞察療法

認知療法

認知療法を知るためのおすすめ本
「うつ」を生かす---うつ病の認知療法---
大野 裕、星和書店、1990、2330円
ISBN4-7911-0205-3


【参考文献】
「うつ病と神経症」、渡辺昌祐著、1998、主婦の友社


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