8〜13世紀の石造寺院 カンチープラム:Kanchipuram
1月23日 晴れ
マドラス――>ティルッカリカンドラム バス・70Km:(14ルピー/\35) ティルッカリカンドラム――>カンチープラム バス・50Km:(12ルピー/\30) カンチープラム――>マドラス バス・80Km:(17ルピー/\45)
今日もまたマドラスの都会の喧騒を逃れて、インド最後の石造寺院巡りを試みる事にした。 昨日、バスターミナルでバス探しは経験済みなので、ティルッカリカンドラム行きのバスは直ぐに見つかった。 昨日のマハーバリプラムより内陸部に位置しているので、窓無しバスは海沿いではなく田園の中を疾走する。 この地域は水田で、米が年三回も取れる豊かな農村地帯との事。 デカン高原のインド中部の景色とは異なって、どこか日本の水田の景色と似通った親近感を覚える。 約2時間、80Kmのおんぼろバスの旅で目的地に着いた。 ここは余り観光客が来ない様で、静かな田舎町で好感が持てる。 町も小さくて、小高い丘に登ると町全体が一望できる。(写真) ここの寺院は13世紀頃のヒンドゥ寺院で、石積式の石造寺院である。 細かな彫刻を成した白い石を積み上げて行き、巨大な石造寺院を作り上げる中世の建築方法で、この南部の寺院の典型的なものだそうである。 12時から16時までは昼休み時間との事で、本堂の中には入れなかったが、丘から見降ろすその雄大な石造建築は小さな町に不釣り合いの巨大な遺産という印象を受けた。 このティルッカリカンドラムは当初の訪問地には入ってなかったが、インド建築ガイドを見て急に訪れたくなって来てみてしまった処である。(写真:子供にせがまれてショット。後ろの小屋では、昼間から大人たちがカードに夢中になっている) 今日の本来の目的地であるカンチープラムは、ティルッカリカンドラムからさらに内陸部に1時間ほどバスで移動したところにある。 こちらの方が観光地としては有名で、沢山の外国人が訪れている。 ここは大きな町で、歩いて廻るのは効率も悪いし、観光リクシャーを100ルピー(\260)で雇い、4つの有名な寺院巡りをする事にした。 リクシャーの運転手は、こちらが寺院観光をしている間、門のところで待っていてくれる。 8世紀から12世紀に及ぶヒンドゥ教の寺院で、それぞれが皆異なった建築様式をしており、建築の歴史に興味のある人には時代別の比較ができて面白いだろうと思う。 残念ながら、寺院建築に造詣が薄い為、毎日沢山の寺院を訪問する事にも少々退屈さがでて来た。(写真:16世紀ヒンドゥ教寺院) 2つの町を1日で駆け足で廻ったので、マドラスの街に帰ったのは、21時になってしまった。 「飛行機が0:30発なので急がなければ!」
インドの女性: 33年前にも感じた事だが、インドの女性は近づきがたいところがある。 多分、彫りの深い顔立ちと、あのサリーに纏われた姿がそう印象づけるのであろうか? なかなか親近感ある表情を見せてくれず、男性を寄せ付けない雰囲気がある。 空港のレストランで食事をしていたら、 隣のテーブルにAir Indiaのスチュワーデスが二人やってきた。 サリーを巻いて、さすがスチュワーデスだ。 目をみはるほどの美貌で神秘的だ。 おもわず「写真を撮らしてもらってよろしいでしょうか?」とカメラを構えたら、 「No」 「え、撮ってもいいですか?」と聞き直したら、二人揃って、「No」。 構えたカメラを戻すのに恥ずかしいやら、照れくさいやら。 よく考えたら当たり前の事なのだが。 インドの女性はますます遠い存在になってしまった。 次へ(シンガポール)
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