宇宙の誕生


えーと、何から話し始めましょうか。まずはわたし(地球)が住んでいる宇宙のことから説明しましょうね。

 宇宙が生まれたのは今から約150億年前。わたしが約46億歳だから、わたしが生まれる100億年以上も前に宇宙が出来たのね。もちろんわたしは宇宙が生まれるところを見たわけではないけど、その頃の話はいろいろ聞いてるわ。

 約150億年前、ビック・バンと呼ばれる大爆発が起こったの。それまで小さく小さく圧縮され、超高温・高密度だったものが、急に膨張を始めたのね。膨張のスピードは光の速さと同じ。こうして宇宙が誕生したらしいの。聞いた話なんだけど。わたしには想像できないわ。
こうして膨張を始めた宇宙は、どんどん広がるにつれ温度も密度も急激に下がっていったのね。今の宇宙の平均温度は0〜5K(ケルビン:0Kは絶対零度の−273℃、つまり273Kで0℃)らしいわ。密度もほとんど0(ZERO)に近いみたい。宇宙ってスカスカなのね。
そんな中、ところどころ物質がかたまっているところがあるの。これが星だったり、銀河だったり、星雲だったり。物質にはお互いが引き合う力(万有引力)があるから、近くにあるもの同士が引き寄せ合うのね。こうしてかたまったものの1つが、わたしが住んでいる銀河系。

銀河系 銀河系の直径は約10万光年。光の速さで飛んでも10万年かかる距離なのね。厚さは1万5千光年で、凸レンズの形をした円盤みたい。銀河系には1000億個以上の恒星(太陽のように光る星)が含まれているんですって。すごい数ね。とても数えきれないわ。

 この中にわたし、地球を含む太陽系が浮かんでいるの。太陽系は銀河系の中心から約3万光年離れたところにあるわ。次は太陽系のお話よ。


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