オリーブの木 

聖地のこどもニュース NO.12から

占領下のパレスチナの子どもたち

−2004年国際子どもの日資料(国連)抜粋−


パレスチナの子どもたちは今?

占領下の教育事情

パレスチナの子どもたち
.

人口統計(UNFPA, UNICEF)

* 西岸地区およびガザに住むパレスチナ人の子ども数 ・・・ 1,800,000人

* パレスチナ総人口の内18歳以下の子ども ・・・ 53%

* 学齢期にあるパレスチナ人の子ども数 ・・・ 1,200,000人


紛争の中で: 
2000年9月以降(第2次インティファーダ以降) 

670人以上の子どもたちが殺された  ・・・ パレスチナ人 573 人   
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・ イスラエル人 105 人
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(負傷者数は数千人に上る)

* 2,500軒以上のパレスチナ人の家屋が破壊され、6,000人以上の子どもたちが家を失った。

* 2,000人に上るパレスチナ人の子どもたちが逮捕、尋問、拘留、投獄された。

* 現在、337人の子どもたちがイスラエル刑務所に入れられている。


学校教育の支障 
登校妨害など

* チェックポイントで長時間待たされたり、長い迂回路を通らなければならないなど、通学の困難さのために学校は授業閉鎖を余儀なくされ、教師、生徒とも欠席率が増えている。

6万人の学齢期生徒が通う西岸地区UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の95の学校は、2002〜2003学年度に、以下のような報告をしている;
◎ 1,475日授業ができなかった。
◎ 一日平均145人の教師が学校までたどり着けなかった。
これはUNRWAの教師スタッフの9%に当たる。またこのための
UNRWAの損失額は、831,230 USドル(約9千万円)である。


教育水準の低下 学校閉鎖、通学を妨げるいろいろな障害、一般居住地域における暴力などの結果として、学力は低下している。

* 西岸地区UNRWAの学校では、2000/2001年度と2002/2003年度を比較すると、進級率は劇的に下落している。特に;
★ 8年生のアラビア語進級率は12.1 %下落。(76.7% → 64.6%)
★ 6年生の数学進級率は、35.1%下落。   (68.7% → 33.5%)
★ 4年生の科学の進級率は33.5%下落。 (71.5% → 38%)

* これら学校を調査した結果、UNRWAは、20%の生徒が過度の緊張状態の兆候があり、16%の生徒は学業達成率が低く、また11.5%の生徒は怖れと不安の中にあると報告している。


次世代への希望 どんな状況にあっても、子どもたちが失うことのない長所の一つは、より良い未来への希望を持っていることである。10歳〜24歳のパレスチナ人青少年およそ4,300人対象の最近の調査によると;

* 若者の58.9%の第一関心事は、教育である。

* 13.3%はコンピューターを使い、5.8%はインターネットを使っている。

* 91%は将来に対して希望を持っている。


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