バチカン教皇大使 サンビ大司教
(1) 真理 どんな戦争も嘘から始まる。イスラエルとパレスチナの両方に対して、バチカンから派遣されたただ一人の大使である私が、イスラエル人と話すと、悪いのはパレスチナ人だと言い、パレスチナ人と話すと悪いのはすべてイスラエル人だと言う。双方に真理を見る勇気がなく、真理を語る勇気がない。
(2) 正義 私は自分の権利を守らなけばならない。しかし私は「相手の権利も守らなければならない」ということを知らなければならない。自分の権利を守ろうとするなら同時に相手の権利をも守らなければならない。
(3) 愛 戦争を始め、それを続けるには「憎しみ」が必要です。互いに反目させて、戦わせるには、憎しみを作り続ける必要がある。戦争を止めるのは愛しかない。
(4) 自由 自由の中に人間の尊厳を見いだすことができる。責任感も未来を造るための創造性もそこにある。抑圧された民族には憎悪と復讐しか考えられなくなる。 |