エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−

この記事はイスラエルより発信されている「NONVIOLENCE (非暴力)」のホームページより、製作者 ラエド・アブサリア神父様の許可を得て「聖地のこどもを支える会」で翻訳したものです。


オリーブ・ブランチ NO.196

アラブ教育研究所からの声明

2003年3月26日
ベツレヘム

イスラエルによるベツレヘムでの超法規的処刑でアラブ教育研究所の職員が重傷、10歳の娘が死亡

 昨晩、イスラエル軍部隊がベツレヘム市内で実行した超法規的処刑によりアラブ教育研究所の元職員ジョージ・サーデが重傷を負い、10歳の娘が死亡しました。シェパーズ・ホテル(映画館広場のタクシー駐車場そば)付近で、車に乗った武装派パレスチナ人をイスラエル軍が射殺した際に、別方向にも銃弾をばらまき、サーデの家族が乗っていた車に命中しました。車を運転していたジョージは首に銃弾1発を受け、現在西エルサレムのエイン・カレムにあるハダサ病院の集中治療室で治療を受けています。ジョージは生命が危ぶまれています。もう1人の娘は足を撃たれ同病院で手術を受けました。ジョージの妻は比較的軽傷で既に退院しています。

 アラブ教育研究所のメンバーはベツレヘムのコミュニティーと共に大きなショックと悲しみを感じています。ジョージ・サーデはベイト・サフールのギリシア正教学校の校長で、アラブ教育研究所の活動に生徒を参加させることで、アラブ教育研究所に多大な貢献をしました。2001年から2002年にかけて、ジョージはアラブ教育研究所の非常勤のコンピュータ講師を務め、オランダとベルギーの学校の生徒たちとのコンピュータを通じた交流で、パレスチナ人学生を指導しました。ジョージの学校はジョージの娘のために現在3日の服喪期間を発表しています。クリスティーヌが通っていた聖ヨゼフ校のほかにテラ・サンクタ校も、1日喪に服することを宣言しました。

 これらの服喪期間を含む数日間、アラブ教育研究所のメンバーはサーデの家族のために祈ります。

 西岸とガザのパレスチナ人に対するイスラエルの超法規的処刑(標的の暗殺とも呼ばれています)は、国連事務総長コフィー・アナンなどからも国際法違反として非難されています。数多くのパレスチナ人やイスラエル人、海外の人権組織も同様に、2000年の9月から現在までに少なくとも96人の標的にされた人々と42人の通りがかりの人々の生命をうばった(出典:Btselem)この政策を非難しています。


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