エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−

この記事はイスラエルより発信されている「NONVIOLENCE (非暴力)」のホームページより、製作者 ラエド・アブサリア神父様の許可を得て「聖地のこどもを支える会」で翻訳したものです。


オリーブ・ブランチ NO.189
2003年1月27日 月曜日

アブサリア神父のメッセージ
「支配のためのシステムとしての外出禁止令」 トワーヌ・ファン・テーフェレン

親愛なる友人、兄弟、姉妹の皆さん、
 先週はとても多忙でしたので、いつものように土曜日に「オリーブブランチ」をお送りしなくて申し訳ありませんでした。週末は日曜日のミサとその他の予定があって司牧の仕事をいろいろしなければなりませんので、これから月曜の夕方にこの「オリーブブランチ」を発行することにしました。

 昨日、大主教様は、ジョゼフ・ヴァラーガ初代大主教によって設立された私たちの神学校の150周年記念を、ローマンカトリックの大聖堂で祝われました。

 また昨日、エルサレムにある聖書考古学研究の学校のフランス人校長ボフェット神父とその学生たちの訪問を受けました。この難しい時期にこの方たちを迎えるのはすばらしいことでした。私たちは、生きたキリスト教徒共同体の中の日常生活を経験していただくために、ここに来て私たちと接し、くつろいでいただきたいとすべての方々をお招きしたいと思います。聖地の中のエルサレム、ベツレヘム、ナザレなどに住んでおられる宗教的な集会の方々を特にお招きし、聖地の生きている石を訪ねていただきたいと思っています。

 また、トゥールーズからフランス人Alain Duphil助祭の訪問を受けました。彼は結婚し農夫をしながら、終身助祭として聖地の平和のために働いています。彼は最近、トゥールーズでつくられ、カトリック校の学生を支援する「パレスチナの花」という組織を通して、この難しい時期のキリスト教徒の存在のために力を尽くしています。この組織のアイディアは非常に面白いものです。花の中心に生徒の少年か少女の写真が貼ってあり、その紙の花びらは、その少年か少女の授業料を払う家族や個人になっています。この花は足があって、これはトゥールーズにいる人々とその少年か少女との仲介をする人です。タイベに住む5人の学生の学費(各300ユーロ/年)をすでに支払っていただき、またジフナ、ビルツァイトとその他の教区での学生にも学費が支払われる予定になっています。私たちはAlain助祭とこの組織に大変感謝しています。このような一致のしるしはこの聖地に住み続ける大きな力になり、また人々が生き残るための励ましとなると確信しています。

 すべての人がここ2、3日、三つのことを心待ちにしています。一番目は、明日のイスラエルの選挙の結果です。これはシャロン首相がミツナ氏をリードしているため、よくは何も変わらないだろうと見られています。これは、われわれはもう2、3年苦しまねばならないだろうということです。第二番目は、イラクに対する戦争の可能性です。この戦争が遅かれ早かれ始まり、避けられないのであれば…そうでありませんように!…できるだけ早く起こってほしいと、多くの人が思っていることです。人々は心配することに疲れ、またもし戦争が起これば、この地域全体で何かが変わるかもしれないと望みを抱いているのです。第三番目は、この地域で奇跡が起こることをすべての人々が待っています。不幸にしてこのところ、ヴィジョンを誰も持てずにこの暗く長いトンネルの中にいるので、はっきりとした平和へのヴィジョンを持った新世代の賢明なリーダーシップを夢見ているのです。私はこんな意外な事件とか奇跡が早く起こってほしいと思っています!!

 私たちは、時には夢を見たり夢見る権利もありますが、こんな夢が本当になってほしいものです。歓待の村であるタイベからご多幸を祈って。
 

ラエド・アブサリア神父



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