エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−

この記事はイスラエルより発信されている「NONVIOLENCE (非暴力)」のホームページより、製作者 ラエド・アブサリア神父様の許可を得て「聖地のこどもを支える会」で翻訳したものです。


オリーブ・ブランチ NO.183

ベツレヘムからのクリスマスのメッセージ
                2002年12月12日 スーザン・アタラー

 
私たちパレスチナ人キリスト教徒は、ベツレヘムは決して戦争の惨禍に遭うことは無いだろう信じていました。しかし、私たちは間違っていました。私たちは戦争の惨禍を体験しています。過去1年間、イエスがお生まれになった町ベツレヘムには延べ112日間に渡り、イスラエル軍による外出禁止令が敷かれています。これはアメリカでは「ロックダウン」と呼ばれています。イスラエルの報道機関によれば、このイスラエル軍による外出禁止令は12月の終わりまで続くそうです。

 キリスト教徒は、「クリスマスはどうなるんだろう。こんなことをするなんてひどすぎる。」と言い、イスラム教徒は「断食明け大祭はどうなるんだろう」と言います。しかし、どうやらイスラエル人は何でも意のままにできるようです。世界は沈黙を守っています。

 イスラエルによる、絶え間ない外出禁止令と侵攻は、パレスチナの人々を疲弊させ消耗させています。私たちは、経済的にも情緒的にも文字通り困窮しています。情緒的困窮はすべての中で最もやっかいです。私たちは微笑むことを忘れています。人々は老け込み、私のクラスの十代の若者たちは、自分がとても年取ったような気がして、人生の最もすばらしい時期をのがしていると訴えます。学生たちは将来について心配し、平和がやって来るまで生きられないと思っています。「一生待っても無理だ」と彼らは言います。アメリカではもうクリスマスの飾り付けが始まりキリストの生誕をお祝いするのに、ここではキリスト生誕の場所、聖誕教会で真夜中のミサに与ることも出来ないと聞き、学生たちは怒りそして意気消沈しています。

 今こそ暴力を終結させる時です。私たちは切実に助けを必要としています。今こそイスラエル人とパレスチナ人が平和のために手を差し伸べるべき時です−両民族が尊厳と、安定、安全、そして自由のうちに生きることができるように。それは神から与えられた、すべての人間の権利です。平和の君をたたえるために、アメリカで「ああベツレヘムよ」を歌う時、私たちは祈りと支援を請い求めます。

 ベツレヘムから、皆様に平和なクリスマスをお祈りいたします。



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