エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−

この記事はイスラエルより発信されている「NONVIOLENCE (非暴力)」のホームページより、製作者 ラエド・アブサリア神父様の許可を得て「聖地のこどもを支える会」で翻訳したものです。


オリーブ・ブランチ NO.183

カツァブ氏の教皇訪問に際しての聖地信徒委員会から教皇への書簡

バチカン教皇ヨハネ・パウロ二世聖下

 私たち聖地のキリスト教徒のほとんどはベツレヘムにおり、イスラエル「国防」軍による苛酷な侵攻と毎日続く外出禁止令の下に置かれています。子どもたちは絶え間無い恐怖の中で暮らしています。病人と老人は、イスラエルのベツレヘム再占領による薬品と医療の不足が元で死んでいます。信者は礼拝を行う権利を行使することができません。ベツレヘムは、占領と封鎖の下に置かれている数多くの都市や村の一つに過ぎません。企業はすべて破産してしまい、完全な崩壊へと向かっています。私たちは無一文です。希望も望むべき未来もありません。断固として聖地に踏み止まろうとしたために、イスラエルに懲罰を加えられています。私たちにはどこにもよりどころがありません。

 キリストにおける兄弟である聖下に申し上げます。私たちはあなたのうちに避けどころを見出し、暗くなる一方の道における光を垣間見ます。

 12月にバチカンを訪問予定のイスラエル大統領カツァブ氏に、減って行く残りの聖地のキリスト教徒と、イスラム教徒の兄弟の生活に対する侮辱、いやがらせ、破壊を直ちに停止するように要請して下さい。

 平和の地から、平和を希望し祈ります。恐怖と報復は平和をもたらすことはできません。それなのになぜイスラエルの指導者は暴力による解決策に固執しようとするのか理解できません。
困難の時にあるキリスト教徒をお導きになる、聖下の健康と知恵を求めて祈ります。この手紙がカツァブ大統領の会見との前に届くことを切に祈ります。

 全能の神の御心によって。

聖地信徒委員会は全教派のパレスチナ在宅キリスト教徒の団体で、パレスチナの生活全般における、キリスト者の役割の活性化に取り組んでいます。
Webサイト
http://www.HolyLandChristians.com



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