エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−

この記事はイスラエルより発信されている「NONVIOLENCE (非暴力)」のホームページより、製作者 ラエド・アブサリア神父様の許可を得て「聖地のこどもを支える会」で翻訳したものです。


オリーブ・ブランチ NO.182

中東平和のための教会連盟 
           中東における平和に対する待降節の訴え

 
 世界中のキリスト教徒が、イエス降誕を祝う準備を整え回想する聖なる季節 --- 希望のうちに平和の君を待ち望む時を迎えています。待降節はまた、私たちの生活の中で暴力や不正が真の平和と和解の誕生を阻み続けていることに目を向ける時でもあります。

 今年の待降節は、必ずしも神の平和と正義が広く行き渡っている時であるとは言えません。しかし、私たちが戦争から目をそむけ、ナザレのイエスの中に見る平和に向き直れるよう、神の御心が導いてくださる時ではあります。世界で、特に中東において、平和と和解の実現を妨げる様々な出来事に私たちは加担してしまっています。各国政府や世界の人々に訴えます。各国の政策や、考え方、そして行動がいかに中東の人々に害を及ぼし、パレスチナ人、イスラエル人、キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒にとっての正義と真の平和の実現をいかに不可能にしてしまっているかに、改めて目を向けてください。米国国民と政府に訴えます。イラクとの戦争を阻止する行動を取ってください。イラクが国連安全保障理事会の決議に応じるよう国連やその他の国際機関と協力してください。パレスチナ人の民族自決を実現し、安全なイスラエル国家と共存できるパレスチナ国家を形成するための策を施してください。そして慎重な態度で「テロとの戦い」に臨み、我々の行動が、世界市民同士の憎しみや、暴力、不正、貧困を増幅させるものではなく、平和と安全を促すものであるようにしてください。

 イスラエルの人々と政府に訴えます。西岸地区とガザ地区の占領を中止するよう、即座に準備を始めてください。この地域の軍事行動を停止し、地域の入植地から撤退してください。そして安全なイスラエル国家と共存するパレスチナの建国というビジョンが実現できるよう、平和的な手段を実行してください。

 パレスチナの人々とパレスチナ当局に訴えます。イスラエル国内であろうと占領地域内であろうと、いかなる場所においてもイスラエル市民やその他の人々に対する暴力を即座に停止するよう必要な措置を取ってください。イスラエルの長期的な安全を保障し、イスラエルと共存する新しいパレスチナ国家の建設を可能にするための策を取ってください。

 イラク政府に訴えます。国連の武器査察団に隠し立てせず誠実に協力し、大量殺戮兵器の研究開発を明らかにしてください。自国民に対する暴力や非道な行為を止め、他国と協力して協調性のある国際社会の参加メンバーになれるよう方法を考えてください。

 世界の異なる地域の信仰を持つ人々に訴えます。自分たちの生活の中に平和と正義のビジョンを取り入れてください。安易で破壊的なレトリックや戦争行為を避けるよう、政府に苦言を呈してください。暴力や苦しみに遭いながらも、忍耐を持ち非暴力で戦ってください。そして相互につながる多様な中東の人々の平和と正義のために努力するよう、決意を新たにしてください。

中東平和のための教会連盟(CMEP)は、1984年に設立されたワシントンに本拠地を置くプログラムで、以下の団体が参加しています。米国フレンズ奉仕団、Chatholic Conference of Major Superiors of Men's Institutes、ディサイプル教会、Church of the Brethren、教会世界奉仕団、米国聖公会、米福音ルーテル教会、Franciscan Mission Service、Friends Committee on National Legislation、メリノール会神父と同胞、メノナイト中央委員会、全米キリスト教会協議会、米国長老教会、米国改革派教会、ユニタリアン・ユニバーサリスト教会、統一キリスト教会、統一メソジスト教会。



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