エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−

この記事はイスラエルより発信されている「NONVIOLENCE (非暴力)」のホームページより、製作者 ラエド・アブサリア神父様の許可を得て「聖地のこどもを支える会」で翻訳したものです。


オリーブ・ブランチ NO.180

外出禁止令でベツレヘムのクリスマス準備妨害のおそれ
                        2002年11月22日  エルサレム

 フランシスコ会聖地特別分管区がイスラエルに対して、重要な宗教上の祝賀の妨げとなるので、ベツレヘムでの外出禁止令を解除するように要請しました。

 この要請は、生誕教会のフランシスコ会修道院長であるイブラヒム・ファルタス神父からイスラエル軍の代表に今日提出されました。聖誕教会は、今年の春一ヶ月以上の間、包囲下に置かれました。

 木曜の夜、数十台のイスラエル軍戦車がベツレヘムに侵攻しました。ベツレヘムは軍事封鎖地域を宣言されました。これはベツレヘム出身のパレスチナ人によって行われたとされる自殺攻撃への報復です。

 「だれもここから出ることができず、どうしたら良いのか分かりません。人々は絶望的になっています。」と、イブラヒム・ファルタス神父はバチカン放送局との電話インタビューで述べました。

 イスラエルによる占領で、今週末の伝統的な式典へのカトリック信者の参加が妨げられるとイブラヒム・ファルタス神父は説明しました。この式典では、聖地特別分管区長ジョヴァンニ・バッティステッリ神父が、クリスマスの準備のために生誕教会に厳粛に入堂します。

 フランシスコ会は、ヨハネ・パウロ二世が祝福された平和の扉の除幕式を行う予定でした。

ヨハネ・パウロ二世が中東における暴力の停止を要請
                        2002年11月22日  バチカン

 ヨハネ・パウロ二世は、東方典礼カトリック教会指導者との会談において、中東をのみこんでいる暴力の停止を要請されました。教皇は、「人間の力では抑えきれないように思われている危険な悪循環に引きずり込まれている」中東の住民の苦難を強調し、「一刻も早く神がこの暴力の旋風を止めてくださるように」と祈られました。教皇は、教皇庁東方教会省の総会に出席している65名の代表に対して、この要請を行われました。教皇はこの祈りを、回勅『地上の平和』の40周年をひかえ、特に福者ヨハネ二十三世に託されました。


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