オリーブ・ブランチ NO.172
2002年9月28日 土曜日
親愛なる友人、兄弟、姉妹の皆さん、(9月28日)
今日、パレスチナの人々は、2000年の9月28日に始まったインティファーダの
2周年を記念し祝いました。私の教区の静かで小さな村では、私たちの学校の
生徒がこの日を記念して、演説、歌、座り込み、会議などの一連の活動を行
いました。このような十代の若者たちが、責任感と政治的、国民的な関心を持って、5時間のプログラムを自分たちだけで計画することができるということに驚きを禁じ得ませんでした。小さな子どもたちでさえ自分で書いた演説の中で、「いつまでこのような状況が続くんだろう」、「どうしてこんな色々なことが起こっていて、それなのに誰も私たちを助けてくれないんだろう」と繰り返していました。この子たちは、もううんざりして、やりきれない思いを感じているのです。けれどもそこには、諦めの気持ちではなく、最後まで、独立と解放を勝ち取るまで耐えぬく決意が感じられました。
問題は、最強の軍隊を前にして、現実に弱点を持った私たちがどのようにしてこの目的をこの地域で遂げることができるかということです。現在の抗争と混乱の状況から抜け出すために、他にとるべき道は何かということです。
軍事的解決も暴力も失敗を見た今、どちらの側からも政治的な展望を示すことができずにいます。我々はパレスチナの都市に広がる非暴力運動の始まりに、新しい希望の前触れを感じています。先週一週間、千名にものぼるパレスチナの人々が、外出禁止令を破り、自発的な平和的行進と示威行動を組織したのです。今後もこのような抵抗運動が、非常に組織化された方法で続けられ、戦略として取り上げられることを切望します。私はこれまで何年にもわたってこのような方法を要望してきました。
これからの1年で抗争が終わりを告げ、過去1世紀にわたって続いてきた状況に公正な解決策が必要であるということを、より多くの人が認識するよう願っています。
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オリーブブランチの記事の中から皆さんがいつも新たな事柄やアイデアを見つけていただきたいと願っています。私の目的は皆さんを落ち込ませることではありません。私たちはすでに十分落ち込んでいるからです。私の目的はコインの裏側、すなわち物語の裏側をお見せすることです。そうすることで、状況に変化をもたらし、希望を奪われ、頼る者のないこの地域の人々に希望を与えることができるよう願っています。
近い将来よい知らせをお届けできることを願いつつ、皆様のお幸せをお祈りい
たします。
ラエド・アブサリア神父
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