松本潮里画集
迷 想 園 MEISO-EN
ノスタルジックな少女たちの世界
物語のワンシーンのような世界にたたずむ、クラシカルな衣裳を纏った少女たち。「ここではないどこか」を希求し、見る者を空想や物語の向こうに引きこみ続ける、画家・松本潮里のこれまでを一望する初画集。
寄稿◎ジョック・スタージス、寮美千子
子どもたちは自分たち自身が最大の謎であり、その謎をこの先も守り続けることをどうやら理解しているようだ。
──ジョック・スタージス(本書より)
何でもない日常がふいに崩れ、彼方と此方の境界線が無化され、彼方こそが実在を語りかけてくる。どこまでも強い、少女の眼差しとともに。彼女たちはみな、あどけない少女の顔をして、その実、虜になると永遠に逃れることのできない純粋なファムファタルなのかもしれない。
──寮美千子(本書より)
松本潮里ジクレー
代表作4点がジクレー(超高精細デジタル版画)になりました。再現性抜群の本作は、作家の物語性あふれる世界観にじっくりと浸ることのできる逸品です。本商品は、芸術新聞社がイチ推しする現代作家の代表作を厳選し、ジクレーを手掛ける企画「蔦重プロジェクト」の第2弾です。
版画作品の技法 アーカイバル®とは
原画を絵画専用特殊スキャナーにより画像として取り組み、長期保存のための特殊顔料インクで版画用紙に吹き付けて制作する方法です。100年近い保存性を実現するとともに、日本の広範囲な湿度の変化にも耐えうる特徴を持っています。
数ある版画技法の中で最も原画に忠実な技法として認められており、さらには単なる複製に留まらない独自の芸術性を追求したものとして注目されています。本技法は、アメリカのスミソニアン美術館の豊富な原画コレクションの複製画や、国内でも数多くの版画などに採用され、高い評価を得ています。
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