【早くもトラブル発生!】

フォークランドはイギリス領なので、ここでまた入国手続きとなる。空港内には本で読んだ通りペンギンの人形がある。そしてこれも読んだ通り、写真を撮ろうとしていた別の乗客が軍の人に注意されていた。空港近辺では写真撮影は禁止されているのだ。週1回のこの便に乗ってきたのは約50名ほど。それに対し係員は2人なので、手続きにかなり時間がかかった。空港の玄関を出ると、車が用意されている人は次々とそれに乗って去っていく。僕は何の予約もなく、移動の手段がわからず困っていると、近くにいた人が、あのバスが使えるよと指差して教えてくれた。行ってみると客は2〜3人しかいなかったが、僕が乗り込んでから次々に別の客も入ってきて、結局飛行機で着いた乗客の半分以上を乗せてバスは出発した。

スタンレーまで向かう途中で、石の川ともいうべき不思議な場所があちこちに見られた。石ころ(といっても人間がかかえてやっと持ち上がるぐらいの)が無数に敷き詰められて川の流れのような形をなしている。これについて後に何人かに尋ねてみたが、現地の人もなぜこんな景色が生まれたのかは知らず、謎のままだという。

スタンレーには空港から1時間ほどで到着した。とりあえず町で最も有名なホテルである「マルビナ・ハウス・ホテル(Malvina House Hotel)」の前で降ろしてもらい、そこで1晩の予約を入れた。荷物を部屋に入れ、さっそく町のインフォメーションセンターへと向かったがやはり開いていなかった。すでに時刻は午後8時過ぎなので、当然といえば当然だ。しかし日はまだ高く、9時半過ぎにようやく暗くなりかける頃まで、初めてのフォークランドの町を探索した。

ホテルに戻り、取りあえずビデオのバッテリーの充電状態をもう一度確認しておこうとセッティングを始めて、愕然とした。持って来た変換プラグが壁のコンセントとどれも合わないのだ。フォークランドの電源プラグは角形に3つの突起が逆Tの字型に並んだもので、JTBトラベランド発行「世界電気事情のしおり」内表記のタイプBFであった。しかし、この冊子によるとフォークランドでは別のタイプCとSEが表示されているのみで、この2つしか持ってきていないのだ。さあ、どうするどうする。このままだとバッテリー充電ができず、フォークランドで撮影できるのは持ってきた充電済みバッテリー3本分の3時間だけということになる。しかしその後さらに探すと、洗面所にシェーバー用のコンセントがあり、持参のプラグを入れてみたところ、これがピッタリフィット!電圧変換器を通して充電器につなぐと、めでたく充電を開始した。

よっしゃっ、問題解決!...と思ったのは束の間。何となく充電器のランプの付き方がおかしい。ためしにドライヤーをつないでみると、もんのすんごく弱い風しか出てこない。 ..電流が弱すぎる..。 これじゃ1晩かけても1本充電できるかどうか。さあ、どうするどうする。

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