【旅立ちまで】ペンギン・リベンジ

パタゴニアに行けば野生のペンギンが見られるという期待が見事に裏切られ、いつかそのリベンジ（復讐）を果たしたい、そう思い続けていました。一方、パタゴニアで見られるペンギンはマゼランペンギン１種類だけであり、僕の好きなジェンツーやエンペラーなどはそこにはいません。どうせペンギンがメインであるなら他に場所はないかと考え、候補に挙がってきたのがこのフォークランド諸島でした。エンペラーペンギンを見るためには南極圏まで行くしかなく、今回は断念したのですが、フォークランドではジェンツー・キング・イワトビ・マゼランなどが見られるはずで、申し分ないと判断しました。

僕が初めてフォークランドの写真を見たのは、４〜５年前にミリオンカードの会報誌に載っていた、写真家鎌倉文也さんの記事からでした。パタゴニアの氷河やアンデスの山々の絶景と共に、たくさんの可愛いペンギン達の写真が掲載され、そこにフォークランドでの写真もありました。フォークランドといえば僕が高校生の頃に勃発した紛争でしか知らず、この記事を最初に見た時も、ああ、ペンギンもここにいるのか、といった程度の認識でしかありませんでした。それが今回もう一度場所を検討するに当たってこの記事を何度も読み直し、次第に「この場所に行ってみたい」という気持ちを強くしていきました。

今回フォークランド行きを決めた時、日本で得られる情報はほとんどありませんでした。ツアーなどもちろんあろうはずもなく、ガイドブックも見つかりませんでした。インターネットでようやく、パタゴニアのウシュアイアという町からツアーが出ていることがわかり、とりあえずウシュアイアまでの航空券を用意し、そこから現地でツアーを見つけるつもりでいました。その後、前述の鎌倉文也さんがミリオンカード会報誌の記事を更に詳しくまとめた、「ペンギン紀行」という本が出版されていたのを偶然書店で見つけ、その中の記述でパタゴニアのプンタアレーナスから飛行機が飛んでいることを突き止めました。

この情報を元に、前回パタゴニア行きでお世話になった野村海外旅行さん（サイトへのリンクはこちら）に連絡し、航空券と現地ツアーの手配をお願いしました。その後の情報で、プンタアレーナスからの飛行機は週１便しかなく、それに合わせて乗り継ぎのスケジュールを組むと、名古屋発着で最低１２日間はかかるということがわかりました。長くても１０日間程度を考えていた僕はいろいろと他の代理店をあたってみましたが、やはり結果は同じでした。結局、会社には何とか了承してもらい航空券は用意できたのですが、現地ツアーの予約はとれず、到着後に現地で見つけることになりました。今回はかなり前から準備を始めたつもりだったのですが、結局航空券が手元に着いたのが出発２日前、やはりまた慌ただしい出発となりました。

【日程】（全て現地時刻）

いよいよ出発へ

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