バンクーバーまでは快適だった。隣の席は空いていて使いたい放題。途中もよく眠れて、9時間ほどがあっという間だった。着陸前に見えた朝日が美しかった。
話に聞いていた通り、バンクーバーは落ち着いた緑が主体の綺麗な空港だった。長い長い通路を歩いて入国審査を済ませ、荷物の預け直しも済ませる。乗り継ぎ時間があまりなく、少し焦ったが、どうということもない。
バンクーバーからモントリオールへの飛行機は、座席が通路をはさんで3列×2,僕はその一番窓際の席で、隣には左腕をギプスで固めた少年が座った。どうも窓際はトイレに行きにくいので嫌だ。隣の少年は、そのまた向こう側の父親らしき男性と二人連れだったが、乗り込んできた時から暗く沈んだ顔付きをしていた。飛び立つまでの間に、うなり声のようなものも聞こえた。悪い予感がしていたのだが、それは的中した。飲み物が運ばれている最中、突然、その子が袋に吐き始めた。父親が、慣れた様子で介抱をしている。可哀想だと思ったが、周りに飛び散らなかったのは幸いだった。
結局トイレもがまんした。バンクーバーを出たのは正午過ぎ、モントリオールまでは5時間足らずだが、時差が3時間あるので、現地に着くのは夜8時過ぎになる。乗っている間に、外の明るさが急激に変化していくのがよくわかった。
空港を出ると、モントリオールの町は一面の雪に覆われていた。バンクーバーと同じ国とは思えない。ホテルに電話して迎えに来てもらおうかと思ったが、小銭がなく疲れてもいたので、タクシーを拾った。予約してあるラマダホテルまでは15分ほど。行き先を告げた時、ドライバーが怪訝な顔をしたので少し不安だったが、何とか到着。金額を言われるがよく聞き取れず、結局11ドル取られた。まあ、こんなものか。
部屋に着くなり、パソコンを起動した。ホームページ更新のためだ。文章もそこそこに、デジカメの写真を取り込もうとするが、カードが認識されない。何度やっても駄目だ。ショック!!ハードウェアの設定がおかしいようだ。来る前にCD−ROMを使ったのがいけなかったのか。いろいろやってみたが時間がなく、あきらめることにする。明日は朝が早いのだ。外は相変わらず吹雪で、発砲スチロールの作り物のような雪が、絶えることなく降り続いている。
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| ホテルの外は、雪、雪、雪... | |