台湾
鳥と自然と食べ歩きの旅
2025年6月5日~6月16日(12日間)
■ 温泉と美食
6/13(金)
■ 烏来温泉へGO!
僕はしっかり寝て、朝8時に起きる。あでりーは既に起きていた。昨日は寝つきが良くなかったらしい。
今日は楽しみにしていた烏來温泉へ行く日。MRTを西門駅で乗り換え、終点の新店駅まで行く、というはずだったが、途中の駅で乗客が全員降りてしまった。列車はその駅が終点だったようで、新店駅に行くには、そこで降りてから同じホームに来る電車を待つらしい。たまたま近くにいた人が親切に教えてくれたので、助かった。
無事に新店に到着後、外に出てバス停に移動する。目指す番号が書いてあったが、なにか注意書きがしてある。どうやらここから烏來へは行けないらしい。インフォーメーションの表示を確認すると、すぐ裏手に別のバス停があり、そこから出ていることがわかった。すこし焦ったが一安心。
乗ってみると、バスはぜんぜん混んでいなくて、余裕で座ることができた。すぐに山の景色に変わり、それだけで癒やされていく。山間の渓谷の景色を楽しみつつ進むと、30分ほどで烏來に到着した。
■ 小川郷温泉
老街を歩いていくと、食べ物屋が並んでいて気になるが、まずは温泉に入ることにし、めざす
小川郷温泉に到着する。一人300元(約1,500円)という、台湾ではかなり安い料金を支払い、地下の入り口で妻のあでりーと別れる。ここは日本と同様、全裸で男女別に入る方式なのだ。
タオルと鍵を受け取り、更衣室へ。鍵は重たく頑丈な南京錠だった。風呂は4つあり、まず手前に入ってみると、ややぬるめの湯だった。その隣とまた隣はさらにぬるい湯で、一番奥がメインのかけ流しの湯。こちらは43℃くらいの熱い湯で、入るとすごく気持ちがいい。人も少なく、ゆっくりすることができた。いったん上がって別の湯に入り、また奥の熱い湯に入る。それからしばらく椅子に座って休み、最後にまた奥の湯に入って終わりにした。
受付周辺に戻るも、まだ体内に熱気がこもっている。置いてあった椅子に座り、扇風機でしばらく涼んでいると、ようやく汗が引いてきた。ここまで汗が残るのも珍しい。
約束の11時30分になってもあでりーがやってこず、少し心配になって女湯の入り口まで行くと、ようやく出てきた。元気そうにしているので、安心した。さっそく僕がいた場所で扇風機にあたってもらう。あでりーいわく、日本語の少しできる親切な女性が、入り方をいろいろと教えてくれたそうだ。あでりーがお礼にと折り紙の鶴を折って渡すと、すごく喜んでくれたらしい。とにかく、安くてすばらしい温泉だった。また烏來に来ることがあれば、ぜひこの温泉に入りたい。

小川郷温泉.入口

小川郷温泉.フロント

小川郷温泉.館内
■ 老街で食べ歩き&食べ過ぎ
温泉を出て周辺を歩く。立ち並ぶ店には、見たことのない野菜や果物が並んでいて、おもしろい。
木鱉果(ナンバンカラスウリ)という大きな果物があり、ジュースがあったので飲んでみた。甘みを足している感じはあるが、体にすっと入っていく飲みやすさで、風呂上がりにはちょうどよかった。

さまざまな野菜が売られている

木鱉果(ナンバンカラスウリ)の実

木鱉果のジュース
店の尽きるあたりまで歩くと、事前に調べてきた猪肉ソーセージの店
「月球馬告山猪肉香腸」があった。ここでは伝統スパイスを使ったソーセージを売っており、たくさんの種類が並ぶなか、「達那」と「高粱酒」を選ぶ。「達那」は、別名「山檸檬」という伝統スパイスで、高粱酒はまさに高粱酒に浸したような感じ。職人らしき高齢の男性が焼いてくれた。肉は意外に甘みがあり、二種類ともにすごく美味しかった。
来た方向へと引き返し、ちまきがたくさん並んでいて気になった店で、もち米のちまきとあわのちまきを買う。持ち帰るつもりだったが、店内で座れるようなので、予定を変更してここで食べることにした。スープもほしかったので、いろんな具材の入っているものを一つ、追加で注文。ユリの花やタケノコ、シイタケが入っていて、あっさりしていてとてもおいしい。大きな丼でどどんと出てきたので、一杯で充分の量だった。ちまきは二種類ともおいしいが、とくにあわのちまきが絶品だった。葉っぱにくるまれていて、たらこのような食感もある。食べたことのない味で、すごく気に入った。これでしっかりお腹一杯になった。

おこわ2種

スープ
現金が少なくなったので、バス停近くにあったファミリーマートまで戻り、キャッシング。それから民族資料館に入る。九族文化村と似た意味合いの施設だ。さらりと見て出てから、ふたたび老街を歩き出す。あわのお餅も気になっていたので、黒糖&ごまのトッピングを購入。持ち帰るつもりが、温かいうちが美味しいだろうと思い、半分ずつ食べてしまう。思ったとおりの美味しさだった。あわがとことん気に入ってしまい、袋入りのあわを購入した。

民族資料館にて
杏仁の無糖のジュースがあったので、購入。前に買った時は砂糖が入っていたが、今回は完全に純粋なものだ。飲むと、スパイスのような香りが漂う。これが本来の杏仁の味だとあでりーが教えてくれた。その店で、杏仁の粉を湯でといて飲ませてくれたが、これまたとても美味しい。気に入ったので、ハーフサイズで購入。銀杏の粉も欲しかったが、高額なのであきらめた。
昼食の店まで戻り、あわと山猪肉のおこわ、紫米のおこわ、さらにエビと魚のフライを夕食用にテイクアウトする。あわとネギのお好み焼きのようなものも美味しそうだったので購入した。最後に、珍しくヒシが売っていたので喜んで買うと、サービスでピーナッツもつけてくれた。大量の荷物になったのと、すこし休みたい気持ちもあったので、さきほどの民族資料館に入り、冷房の効いた館内のベンチに座る。
■ 行天宮
休憩と整頓が済んだところでバス停に戻る。10分ほどでバスが来た。新店まで戻り、MRTで龍山寺駅まで戻る。駅のそばにある有名な胡椒餅の店
「福州元祖胡椒餅」に行くと、何人かが並んでいた。システムがわからずにいると、日本の方がいらっしゃったので聞く。個数を伝え、お金を払うと、番号札がもらえるらしい。これで無事に購入し、宿に戻る。
荷物を置き、小休憩をとってから、行天宮を目指す。ここは商売の神様なので、お祈りをしようと思っていた。中に入るが、やはりシステムがわからない。体に煙を当てて祈祷をしている人々の列に、とりあえず並ぶ。商売繁盛、というお願いを言えばいいのかと思い、それを伝えると、祈祷師は首を傾げながらもやってくれた。(本当は名前を言えばいいらしかった。)お腹のあたりから煙を下に向けて流したり、頭の上にかけてもらったり、なかなか気持ちがいい。その後、頭を下げての祈祷も自分達でやって、占いはやめにして帰る。手洗い場のそばにお湯をもらえるところがあったので、持参したポットに入れて持ち帰った。

行天宮
■ テイクアウトの夕食で食べ過ぎ
行天宮からの帰りに、MRT駅近くにあったスーパーでおみやげ用の高粱酒を購入し、帰宅。シャワーを浴びてから、持ち帰ったもので夕食。まずは、びわのようなマンゴー。食べてみると、まさにびわのサイズのマンゴーで、一人3個ずつを完食。
それから、胡椒餅。複雑な味わいで、素晴らしく美味しい。おそらくこれ以上の胡椒餅は食べられないのではと思うし、温かい状態で食べたらもっと美味しいだろう思う。次にあわのお好み焼。地味ながら食べ応えがあり、いくらでも食べられる。魚とエビのフライも、日月潭で食べたものよりさらに美味しい気がする。黒米おこわ、あわのちまきも、抜群にうまい。おこわは薄味なので、フライと一緒に食べると最高だった。あでりーはあわの酒も飲んでいて、相性は抜群だったらしい。
おやつのヒシも、大きいのにどんどん食べられる。もらってきたお湯で、ノンカフェインのドリップパックを淹れる。かなりたくさん食べてしまった。どれも美味しかった。
その後、二人して日記を書き、就寝。