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Dear JUNK
vol.2

ああ…コイツん中熱くて…気持ちいいな…

ヤベェな…ハマりそうだ、ぜ…



「あ、あっ、あっ…もっ…イク…っ…」
「っ……」
 ゾロの方も限界が近い。叩きつけていたペニスを勢いよく抜いた。
「あっ!なっ…あああっ…」
 内部を犯していたゾロの熱が抜き取られたのを感じた瞬間、握り込まれていたペニスを強く扱かれ、サンジは溜まっていた精液を床に吐き出した。同時にゾロは、サンジの戦慄く白い背中に熱い迸りを放つ。
 サンジは快楽の余韻に膝が折れ、床にゴロリとその身体を投げ出した。覆いかぶさるようにゾロがその身体に倒れ込んできて、サンジは重さに少し呻く。
 復活はゾロが早かった。荒い息を整えているサンジの上から起き上がり、散らばっていた服に手を伸ばそうとした時、その腕を掴まれた。横になったままのサンジが、下から睨みつけるようにゾロを見る。薄く色づいた頬には汗とも涙とも分からない程に濡れ、淫靡な表情だとゾロは思った。
「なんだ?」
「…んだよ…気ィ使ってん、のかよ」
「?」
 言われたことの意味が分からず首を傾げるゾロの表情を見ると、チッと舌打ちをする。
「ハゲ、マリモマン、クソ剣士、マゾ野郎」
「何なんだよっ?!」
 サンジの口から漏れたのは、ゾロを罵倒する言葉。子供の喧嘩かよ、と思うような幼稚な内容の悪口に、ゾロが掴まれていた腕を振り払う。
「おい、オレの背中にテメェの子種ちゃんたちが掛かったろっ。丁寧にオレの身体を拭きやがれ!」
「ああぁ?そりゃ悪かったなぁ!!」
 いちいちカンに触る言い方しか出来ないのかと、ゾロは眉間に皺をより深く刻んだ。拭くものなど手近に無く、仕方なく脱ぎ捨てていた自分のシャツで拭こうとしたら更に怒られる。
「どうすりゃ気が済むんだよ。拭くもんなんか、他にねぇぞ」
 こんな場所で仕掛けてくるお前が悪いんじゃねぇか、とゾロは溜息をついた。
「…んで……よ…」
「あ?何か言ったか?」
 その問いに答えることなく、サンジは身体を起こしてゾロの首に腕を絡ませ、口の端を歪ませて妖艶に笑う。
「なぁ、早漏野郎、一発で終わりかよ?」
「誰が早漏だって?!」
「若いんだからよ、一回ってことはねぇよなぁ?まさかその年で既に枯れてんのかよ?それでレディたちを満足させてた訳じゃねぇだろ。無駄に体力有り余ってるっぽいけど、大したことねぇんだな。早い、少ないじゃ、もてねぇぜ?」
 ペラペラと動く口をどうにかして止めることが出来ないだろうか、とゾロは頭を抱えた。
 急にセックスに誘われただけで、お互いに恋愛感情があっての上での行為ではない。機械的に処理するだけのように言っていたのは、サンジの方だ。こんな船の上の生活では、男同士という不自然な関係もある意味自然な行為になってしまうのだろうかと、陸の生活の方が長かったゾロは、あの海上レストランをふと思い浮かべた。
 詳しく聞いた事はないが、サンジは長いこと船上生活を送っていたようだ。それなら、女性が絶対的に少ないあの船での相手となると、必然的に男も相手をせざるを得ない状況にあったのかもしれない。
 ゾロは女性としか、セックスという行為を行ったことはない。
 それも、別に恋愛していた訳ではない。この年の健全な男なら当然の欲求で、ゾロとて例外ではなかった。誘われて寝る、ただそれだけだった。
 恋愛をしている暇は無かった。
 色恋沙汰にかまけている余裕がなかった。
「慣れてんだな…」
「はぁ?」
 ぽつりと呟かれたゾロの言葉に、サンジは気の抜けた声を出してしまった。言ってしまった事に、バツが悪そうにゾロが視線をそらす。サンジは一瞬戸惑いの表情を浮かべたものの、またゆっくりと口角を上げ笑みを作った。
「そりゃ、船上にいりゃ…な。んな事だってあるさ。オレが慣れてて良かったろ?そうじゃなきゃ、オマエ今頃オレの下でアンアン言ってる頃だぜ」
 サンジはゾロの首筋に口づけながら、クックッと咽を鳴らして楽しそうに笑う。続きを促すように、首に回した腕を背に滑らせ筋肉の隆起を楽しむように撫で回した。
「なぁ、まだ足りねぇよ。早く…」
 ゆっくりとゾロの股間に手を伸ばす。先程放った精液が付いたままの性器を愛撫しながら、ゾロの耳元に誘惑の囁きを吹き込んだ。



「オマエのコレ、突っ込んで掻き回して……」


「中に、注いでくれよ…」



「!!」
「おっ…」
 勢いよく押し倒され、サンジの身体は再び床に縫い止められる。掴んだままのゾロのペニスがサンジの手の中で膨れあがってきた。
「テメェ…言ったからにゃ覚悟しろよ。加減しねぇからな」
 余裕のないゾロの言葉がサンジの首筋に落ちてくる。忙しなく動くゾロの舌と腕に翻弄されながら、サンジは笑う。
「んぁ…上等だ、満足させて…っ…、みやがれ、クソ野郎…」



 もっとコイツを知りたくなった

 もっと抱き合えば、何を考えているのか分かるようになるのだろうか


 ああ…コイツん中、クセになりそうだぜ……

Fin

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2002/9/19UP



すみません…。続きという程のものでは無かったですね(爆)
でも、ちょっと書きたい事があったので…。
ううっ…コレも貰ってくれますか??(汗)