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童謡のCDの紹介  池田小百合 解説(comment) 担当



「にほんのうた 第四集」
 2010年1月27日発売

 解説は池田小百合
 CD番号はRZCM46433
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 村の鍛冶屋/細野晴臣+木津茂理+青柳拓次
 北風小僧の寒太郎/中納良恵+ASA-CHANG
 冬の星座/ショコラ
 小ぎつね/イノトモ+ピラニアンズ
 とうだいもり/岡林信康
 たきび/中山うり
 冬景色/元ちとせ
 冬の夜/小林翔+栗原務
 ペチカ/嶺川貴子+rei harakami
 雪/Saigenji
 雪の降るまちを/手蔦葵+坂本龍一



 CD入が入っているポリ袋のシールに次のような坂本龍一と池田小百合の言葉があります。
 ポリ袋も永久保存版。

  このシリーズもvol.4を迎え、春夏秋冬、
  日本の四季の歌がそろいました。
  今回もさまざまなアーティストが、
  趣向をこらしたアレンジで、
  懐かしい日本の歌を甦らせました。
  この失いたくない貴重な伝統が、
  たくさんの人に届くことをいのっています。
  坂本 龍一

  歌いつがれて、歌は生きる。
  記憶の源泉から、蘇ってくる歌がある。
  きびしい冬にも、あたたかい歌がある。
  歌いつがれる、歌がある。
  池田小百合

      『にほんのうた』第4集 感想   和本英宏 (音楽評論家)

                            2010年1月31日

 第4集で、編曲の重要度はますます高くなり、間奏や伴奏も積極的に参加して、おおむね祝祭的な曲創りになっています。歌手の個性に合わせた音づくりで、原曲の詩は素材に過ぎません。
 「村の鍛冶屋」は秋祭りのような和太鼓など打楽器やベースで、お囃子入りですが、脱構築された秋祭りのようです。もちろん原曲のもつ勤労精神の涵養といった精神性はフッ飛んで、教訓臭は皆無になりました。本CD中のベスト。
 「北風小僧の寒太郎」は、サーカスのジンタ風なバーレスクなアレンジです。旅がらすの寒太郎のイメージから、汽車がちょうど町にやってきたような味わいです。
 「冬の星座」は清水ひろたかのシンセサイザーによる控え目なアレンジと、透明感がきわだつ淡々としたショコラの歌唱が心地よい。
 「小ぎつね」は鍵盤ハーモニカがカントリー風な装飾をしますが、決してカントリーの響きにはならず、むしろ複雑なリズムをきざむ遊戯感の強いバックバンドが70年代の、たとえば『ポケットいっぱいの秘密』(歌はアグネス・チャン)のキャラメル・ママのアレンジを連想させて聞きものです。
 「とうだいもり」は岡林信康のブルースハープ(ハーモニカの一種)がきわだっています。岡林の声に合った歌唱がまっとうで、味わい深いものです。
 「たきび」は仰天の編曲で、2拍子の原曲を3拍子で歌っています。アレンジャーもみんなで楽しんで舞曲風に演奏しているような音づくりになっています。
 つづく元ちとせ(歌)の「冬景色」も3拍子の曲なのですが、こちらは島唄かブルースのように響きます。
 小林翔(歌)の「冬の夜」はしだいに楽器も増え、音が厚くなるアレンジです。
 「ペチカ」は嶺川貴子のささやき系の自然な歌唱で、あたたかい。山田耕筰が「ペィチカ」と歌うように注釈をつけたこともあって、声楽家の間では歌詞の扱い方に議論のある歌ですが、声楽家の作為的な歌唱よりも歌のこころを良く生かしています。
 「」はリズムをきわだたせて、楽器の饗宴はまるで南米の音楽のようです。
 「雪の降るまちを」は坂本龍一のピアノが優しく響きます。手蔦葵の歌唱は、『ゲド戦記』の「テルーの唄」のイメージを裏切りません。

   にほんのうた第四集「冬」    
                  text:市村友花  「intoxicate 84」(2010年2月) TOWER RECORDS

 歌い継がれてきた童謡や唱歌をあらゆるジャンルの音楽家たちに託し、今の時代にいきいきと蘇らせる。坂本龍一総合監修『にほんのうた』プロジェクト完結篇。収められたのは11の冬の歌曲。お気に入りのセーターをたっぷりと着ているような、柔らかな暖色の歌(歌うことで暖がとれるように、よく工夫がなされているのかもしれない)。きりりと締まった冬の空気を掴みとったかのような、清らかな寒色の歌。いずれにしても長い長い冬には、何度歌っても飽きることのない旋律と歌詞が必要なのだ。
 楽しく火花を飛び散らす、細野晴臣+木津茂理+青柳拓次《村の鍛冶屋》。宮沢賢治の童話を読みたくなる、中納良恵+ASA−CHANG《北風小僧の寒太郎》。冴え冴えと光る、ショコラ《冬の星座》。小ぎつねの苦悩が何ともチャーミングな、イノモト+ピラニアンズ《小ぎつね》。朗々と少年の心で歌う岡林信康《とうだいもり》。北風と炎の匂いが鼻腔にしみる、中山うり《たきび》。冬の湖上を飛んで行く水鳥の健気さ、元ちとせ《冬景色》。まだ眠りたくない冬の夜の子どもの気持ち、小林翔+栗原務《冬の夜》。雪の結晶が舞っているような電子音と透き通った歌声が心地よい、嶺川貴子+reiharakami《ペチカ》。雪よどんどん降ってこい、Saigenji《雪》。ほの明るい静かな夜を進む孤独とかすかな希望、手蔦葵+坂本龍一《雪の降る町を》。寒い寒い冬に口ずさみ、どこへでも連れて行きたい曲ばかり。頭と心を空っぽにして、ずっと一緒に歌っていたい。
 童謡研究家・池田小百合さんによる楽曲解説と歌詞が掲載されたブックレットも必読。歌曲それぞれの背景は興味深く、歌詞は音読の快感を呼び覚ます。眠れぬ夜のベッドサイドストーリーとしても。
 冷たい音楽室の床の上、口を大きく縦に開け必死で歌っていた時を二度と取り戻せない中学生以上の皆さんへ、また現役バリバリ年齢一桁世代のお子様に。広くおすすめの一枚です。


「にほんのうた 第三集」
 2009年3月4日発売

 解説は池田小百合
 CD番号は、RZCM-46136
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 花のまち/小川美瀬
 うれしいひなまつり/SANDII+BUN from KOH-TAO
 櫻/ショーンレノン
 靴が鳴る/加川良+山下洋輔
 春が来た/ううあ
 花/真城めぐみ+片寄明人+木暮晋也
 荒城の月/曽我部恵一
 早春賦/吉田美奈子
 春の小川/ムッシュかまやつ+竹村延和
 月火水木金土日のうた/bird
 春の唄/浜田真理子


 CD入が入っているポリ袋のシールに次のような谷川俊太郎と坂本龍一の言葉があります。ポリ袋も永久保存版。

  いろどり豊かな新しい衣装のおくに、
  時代を超えた歌のはだかがひそんでいる。
  はじめて聞く子どものカラダにも、
  昔から聞きなれている年よりのココロにも、
  春の雨のようにしみこんでくる
  この懐かしさはなんだろう。
  谷川 俊太郎

  春のにほんだ。
  はる、はる、はる、ハル。
  坂本 龍一

      『にほんのうた』第3集 感想   和本英宏 (音楽評論家)

                            2009年3月9日

 坂本龍一がエグゼクティブ・プロデューサをつとめる『にほんのうた』も第3集になって、ますます過激なアレンジになってきました。春の歌をテーマにしていますが、歌手のバックをつとめている楽器や演奏に独自の個性が出ていて、もはや童謡や唱歌の枠にはおさまっていません。アレンジャーの饗宴によるワールド・ミュージックというべきでしょう。
 「花のまち」は多重録音による小川美潮のひとりコーラス。合唱に編曲したのは作曲家の板倉文で、市川準監督の『BUSU』や『つぐみ』などの映画音楽でも発揮された才能が生かされています。
 「うれしいひなまつり」はガムラン音楽のような前奏で始まり驚かされます。編曲者のBUNが叩くカリンバの音が印象的で、一貫してインドネシアの影絵芝居ワヤン・クリットで奏される主題歌の雰囲気をかもし出します。
 「」の編曲は歌手でもあるショーン・レノン。様々な楽器をひとりで演奏して多才な上に、子供のコーラスをフィーチャーして天上的な感じを出しています。子供の声とショーンの声が重なるところに独特の味わいが感じられます。
 「靴が鳴る」の山下洋輔の編曲とピアノはこのアルバム中、最大の傑作です。まさか「靴が鳴る」がフリージャズになるとは思いませんでした。加川良の歌声も(ちょっとうなったりするところもあったりして)若きルイ・アームストロングを連想させる自然さです。山下洋輔にはもっと童謡・唱歌をたくさん手がけて欲しいものです。
 「春が来た」は、編曲者・鈴木正人のパイプオルガンが、この「あ」音の多い歌に合っています。
 「」もこのアルバム中の傑作で、まさか「花」がカントリー・ソングになるとは!編曲者・小暮晋也のバンジョー、そして同じく編曲者・片寄明人のカズーが強烈!瀧廉太郎が生きていたら、きっと大喜びするでしょう。
 「荒城の月」の編曲は、外国人が舌足らずな日本語を歌っているような曽我部恵一の歌唱を支えるシンセサイザー音楽(編曲は今谷忠弘と真鍋大度)。
 「早春賦」の編曲者はハモンド・オルガンの河合代介と歌手の吉田美奈子で、オルガンの重厚な響きと吉田の力強い声でゴスペルの感覚です。まるでプロテスト・ソングのように響きます。「早春賦」がこんな歌だったのかと驚く人が多いと思いますが、実はこの曲には明治時代の抑圧からの解放を祈念する隠されたメッセージが含まれています。その隠されたメッセージを鮮やかにあぶり出す歌唱で、本アルバム中の傑作です。
 「春の小川」の編曲者は竹村延和で、低音を基調にしたシンセサイザー伴奏。水の音も装飾的に使用されています。「荒城の月」もそうですが、シンセサイザーの音は万能なだけに意外に平凡に響きます。
 「月火水木金土日のうた」の編曲は高井康生で打楽器が面白い。ピアノも打楽器として使われています。最近この歌のCDは少ないのですが、こどもにも聞かせたい演奏になっています。
 「春の唄」の編曲者はギターのノグチアツシで、浜田真理子の無理のない軽い歌唱を生かすギター伴奏をつけていて絶品。
FELISSIMO発行『haco.』no.20より、「vol.03 interview bird」(2009年4月 Summer)
 美しい日本語の響きとメロディーをもつ童謡や唱歌は日本の風習を伝えながら長い間、世代を超えて愛されてきました。近年、 歌われることが少なくなってきているこの素靖らしい歌の数々を、次世代のこどもたちに受け継いでいくプロジェクト「にほんのうた」に、ミュージシャンであるbirdさんは“月火水木金土日のうた”で参加しています。3歳になる男の子の母親として、そして歌うことを天職としたひとりの女性として、歌を通して未来に伝えていきたいこと、そしてその魅力を語ってくれました。
bird
 問;日本の美しく懐かしい唱歌や童謡を、未来を担う子供たちへ受け継ぐという素敵なコンセプトのコンピレーションプロジェクトに参加されましたが、そこで“月火水木金土日のうた”を選曲したのはどのような経緯からでしょうか。

 ■私がこどものときにとてもよく聴いていた曲で、歌詞が印象的でこどもながらにすごく強烈なインパクトが残っていたので、おもしろいかなと思って選んでみました。

 問;そういった意味で今回、“月火水木金土日のうた”を自分の歌として新しく表現するためのコンセプトはどのようなところに置きましたか? 曲が進むごとにリズムがどんどん変化していく感じが印象的でした。

 ■今回、一緒に編曲をしてくださった高井康生さんもこの曲が好きでこどものころ聴いてらしたので、ふたりの印象、まずはかっこいいというより、ちょっと気持ち悪いけど、でも何かおもしろい!みたいなこの歌詞の"変な世界感"っていうのを音に残したかったんです。 あとはずっと同じメロディーが7回も続く構成なので、どういうふうに流れをつくるか悩んで。リズムを変えたり、歌詞の言葉に追って燃えてるときはみんなで、"ボ〜ッ!!"って燃えているふうに勢いよく演奏して抑揚をだしました。淡々と歌詞が続くのでちょっと間違えて、まだ燃えてないのに先に燃えたりとか……もしましたね(笑)。

 問;そんな印象深い詩は谷川俊太郎さんによるものなんですよね。

 ■実は私のデビュー当時に歌詞というか言葉を書く作業をしたことがなかったんで、どうすればいいか分からず悩んだ時期があったんです。その時期に友だちが貸してくれたのが谷川さんの『これが私のやさしさです』と『クレーの絵本』っていう2冊の詩集で。それを読んでいたら、言葉の持つ力を切実に感じてしまって。「私が書いているのはあかんわ」って思って、そこから谷川さんの作品を読むようになりました。その後にご縁もあって一緒にライブをさせてもらえるようにもなって。だから正直、小さい時は全く知らなかったので、この曲も谷川さんが作ってるなんて思わなかったんです。

 問;偶然で繋がるとうれしくなりますね。

 ■そうそう。私が小さいときに聴いていた曲も谷川さんだったんだ!って本当にうれしくなりました(笑)。

 問;今回、参加したことで、今のこどもたちが聴いている音楽と昔の童謡を比べて何か感じたことはありましたか?

 ■明らかにこどもが歌うであろう、という前提で歌詞が作られている歌はリフレイン(繰り返し)が多いんですよね。あと、響きが重要視されているので印象に残るんだろうと思うんですけど。この『にほんのう た』に入っているような曲はそういう単なる“こども向け”というだけじゃなく、普通にいい曲という概念で大人の人も歌えるし、こどもは “ちょっと難しいな”と思いつつも、いい曲だからどんどん覚えられる、という楽曲が多い気がしました。

 問;ご自身もお子さんが生まれてから、音楽を製作する上で意識が変化したことはありましたか?

 ■実は自分自身ではあまり意識をしてないんですよね。こどものためでなくても反応する曲はあるし、反応しない曲もある。やっぱり小さいときから好みはあるんですよね。そこは大人もこどもあまり変わらず にその人の個性だと思うので、だからふだんも自分が聴きたい音楽をお互いに聴いてる感じで(笑)。でもこどもの感性って敏感だから、1 回しか聴かせていない曲でもすごく覚えていて。うちの子がおなかの中にいるときにちょうど私がカバーした古謝美佐子さんの“童神”っていう沖縄民謡のレコーディングをしていて。それをおなかの中でずっと聴いていたので、それは今でも歌えますよ。あとはもう普通にウルトラマンタロウの歌とか(笑)。だからあんまり考えずに自分が好きなことをやるっていうので、いいのかなって。

 問;逆に今回のCDのように“未来に繋ぐ”というコンセプトで、birdさんなりにこどもたちに残したい、伝えたいと思うことを教えて下さい。

 ■参加させてもらってすごく思ったことは、やっぱり日本語、母国語のいい部分を感じてほしいなって。日本語は、直接的な言い方もできるし、遠回しな言い方だけど奥ゆかしさのある表現もできる、というのがよさだと思うんですね。そのいろんな表現っていうのが意識しないと減っていっている気がして。私は写真をずっと撮り続けていて、去年初めて大阪で個展をしたんです。写真に自分で詩をつけるんですが、それも言葉と繋がってますね。詩も歌詞も、手書きとパソコンで書くのとは気持ちが違うわけですよ。言葉を直接手で書くと不思議と考え方が変わっていくんですね。そういう基本的なことがずっと残っていけばいいなって思います。詩も歌詞も、同じ言葉の表現なのに世界が全然遠うから、本当に奥深いんです。


 ■bird(バード) シンガー&ソング・ライター。1stアルバム『bird』でゴールドディスク大賞新入賞獲得。その唯一無二の力強く伸びやかな歌声で音楽ジャンルの壁を飛び越え活躍する。
 4月29日に自身が歌ったカヴァー曲をコンパイルしたコレクション・アイテム『birdcovers』を発表。
 5月29日、宮古島前浜ビーチにてSUNSET FREE LIVEに出演。
 現在、フ枚目のオリジナル・アルバムに向けて創作中。
小川美潮            「intoxicate 79」(2009年4月) TOWER RECORDS
MISHIO OGAWA
INTERVIEW&TEXT:北中正和
小川美潮
 坂本龍一の主宰するcommmonsは、2年前から『にほんのうた』というアルバムを作っている。これはいろんなアーティストが童謡・唱歌に1曲ずつ取り組むシリーズだ。
 秋にまつわる曲を集めた『第一集』にはじまり、以後 季節をさかのぼって、最近出た『第三集』は「春」がテーマ。 SANDII+BUN from KOH-TAOの《うれしいひなまつり》、ううあの《春が来た》など、11組のアーティストによるユニークな作品が入っている。
 その冒頭で《花のまち》(江間章子作詞、團伊玖磨作曲)の一人アカペラを聞かせている小川美潮に話を聞いた。

 ■「この曲は唱歌というより、わたしが普段うたうようなメロディラインの曲だし、歌詞も特別だし、すごくひかれてて、ライヴではよくアカペラでうたわせてもらっていたんです。それで今回のお誘いがあったときも、この曲を選びました。タイトルはずっと《花の街》だと思っていたし、そう書いてある教科書も多いんですが、レコーディングしてから江間さんの歌集を見ると、“街”が“まち”と平仮名になっていたので、わあ、まちがいだ、ひらがなだったんだって、大騒ぎして直してもらったんです(笑)。“街”でもいいんですよ、と言われたんですが、 タイトルが“まち”なのは、架空のまちにしたいという思いがあるんだろうと」

 太平洋戦争敗戦直後の1947年に作られたこの歌の三番には、窓でー人さびしく泣く人も登場する。空襲の焼跡と瓦硬の中、戦争の悲惨な記憶のなまなましいその時代に、作詞者は美しい花の輪に未来への夢を託した。 だからこそ“街”ではなく“まち”………単に唱歌を気のきいたアレンジで歌ってみました、という以上の発見と驚きがうれしい。

 この曲を一人アカペラにしたのは、「アカペラのアルバムを前から作りたくて、まだ実現できてないんですが、シリーズの一、二集にアカペラの曲が入ってなかったし、この機会にやってみよう」と思い立ったことからだった。やってみたらクラシカルな和声を生かした複雑なコーラスの多重録音は大変だったらしいが、微笑成分を含んだ彼女の歌声がとにかく素晴らしい。

 「それぞれのアーティストがみんなぴったりの曲を選んでますね。その人がうたうからぴったりになっているのか、どっちかわかんないけど、みんな初心に返って取り組んでるのがおもしろい。このシリーズは、アルバムを重ねるにつれて、いい感じに育まれている感じがします。春夏秋冬の4集だけで終わりと言わずに、<梅雨明けくらい>とか<節分のころ>とか<春分の日>とか、続けていってほしいですね。最近、江戸時代についての本をよく読むんですが、生活が季節と結びついた行事で動いてるのは、意味があっていいなと思うんですよ。『そういう感覚を思い出させる役目も果たさなきゃいけないよ、坂本教授』と書いといてくださいね(笑)」
第一集が好評につき、「にほんのうた 第ニ集」を2008年7月23日発売

にほんのうた 第2集
 CD番号はRZCM-45933
 歌の解説を池田小百合がしています。
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 内容は
 たなばたさま/アン・サリー
 シャボン玉/高橋幸宏
 美しき天然/マイア・バルー
 あめふりくまのこ/原田知世+鈴木慶一
 椰子の実/小池光子(Beautiful Humming Bird)+神田朋樹
 青い眼の人形/CERO
 みかんの花咲く丘/太田裕美
 村祭り/香西かおり
 朧月夜/おおはた雄一
 黄金虫/遠藤賢司
 浜辺の歌/畠山美由紀


にほんのうた 第一集
CD番号は、RZCM-45660
坂本龍一、空里香 製作
(付録に曲目解説はありません)

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 赤とんぼ/三波春夫
 埴生の宿/キリンジ
 ちいさい秋みつけた/坂本龍一+中谷美紀
 旅愁/くめさゆり(久保田早紀)
 森の小人/あがた森魚
 この道/大貫妙子
 かなりや/キセル
 証城寺の狸囃子/八代亜紀
 赤とんぼ/高田漣
 やぎさんゆうびん/ヤン富田
 からたちの花/カヒミ・カリィ+大友良英



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