入園・入学の本

くんちゃんのはじめてのがっこう 文・絵/ドロシー・マリノ 訳/まさきるりこ(ペンギン社)
私の好きなくんちゃんシリーズから。小学校へ入学することになったくんちゃんは、不安と期待にドキドキしながらがっこうへ向かいます。そんな子どもを連れて行くお母さんも、本当は不安がいっぱいなのかもしれませんね。くんちゃんはそんな私たちにたくさんの勇気をくれます。
ビリーはもうすぐ1ねんせい
文/ローレンス・アンホールト 絵/キャスリーン・アンホールト 訳/松野正子(岩波書店)
1年生になる前の日、ビリーは庭でひろったこすずめを1日中みつめています。その脇で、お母さんは淡々と学校へ行く用意をしています。ビリーの学校へ行く前の不安と、行った先で少しずつわいてくる自信と不安との入り交じった気持ちがありありと伝わってきます。こどもたちはみんなビリーのように、きっと自分自身で不安を乗り越えていくのでしょうね。大人ができるのは暖かく見守っていることだけかもしれません。
ロボットカミィ 文/古田足日 絵/堀内誠一 (福音館書店)
力の強い泣き虫ロボットのカミィが幼稚園に行くと、子どもたちにとっては大事件!をいっぱい巻き起こします。さて、クラスのお友達はどうやってきりぬけていくのでしょう? 
いやいやえん 文/中川季枝子 絵/大村百合子 (福音館書店)
保育園でまさるちゃんのおこすたくさんの騒動。小さいときは大好きで何度も繰り返し読みました。今読むと何がそんなに?と思うけれど、当時はなんだかとってもワクワクするものだったように思います。子どもたちに読んであげると、まさるちゃんのすることなすこと面白くて、子どもたちは大笑いしながら体を乗り出してきいています。まさるちゃんのやらかすことは、どれもこれも自分だってホントはやっちゃいたいことばかりだからかもしれませんね。
なきむしようちえん 文/長崎源之助 絵/西村繁男 (童心社)
幼稚園に行っても泣いてばかりの子はいませんか? 我が家の娘は、赤ちゃんの頃の入園で一月毎朝泣き続け、4歳の2度目の入園では、入園2日後に一回だけ、門の前で大泣きしました。息子も朝のお別れに、半年間泣き続けました。泣かれてつらいのは、泣かれる親でもあります。特に長女を保育園に初めて預けた朝のことは、今でも鮮烈に覚えています。この本は息子が2歳の頃に出会いました。「どこ?みゆきちゃんどこ?」と絵の中で探したり、みゆきちゃんを自分の名にかえて読んで大喜び。毎晩あきずに読まされて、1人でもめくりながら声を出して読んでいました。もちろん、字は読めませんでしたが…。
森のようちえん 文・写真/石亀泰郎(宝島社)
一種のドキュメンタリー。この幼稚園に園舎はなく、毎日お弁当を持って森にでかけます。子どもたちは森の中でオモチャをみつけ、遊びをみつけていくその様子を作者であるカメラマンが追います。こんな幼稚園もステキですね。季節が春と秋しかないのが残念。四季を通して取材して欲しかった。
ぐるんぱのようちえん 文/西内みなみ 絵/堀内誠一(福音館書店)
娘が1歳の頃大好きだった絵本。ひとりぼっちのぐるんぱははりきっていろんな仕事チャレンジしますが、いつもうまくいかずにしょんぼりしています。ひょんなことから子どもたちと仲良くなり、幼稚園を開くことにします。その幼稚園はなんて楽しそうなんでしょう。私が子供の頃、そのたった1ページしかない幼稚園のページをいつまでも眺め、空想に遊んでいたのを覚えています。
はじめてのせいかつたんけんずかん〈2〉がっこうでみつけた
監修/武田 正倫 絵/長嶺太(岩崎書店) 
広い広い体育館、職員室ってどんなところかな? 保健室は? 給食は? 学校はどんなところだろう。細やかで静かな色彩の絵は、見ていて安心できます。

学校のこと