夢にまつわるひとりごと

ファンタジーの世界1

a girl(turkye)

不思議の国のアリスというお話、中学だったか高校だったかの英語の教科書に載っていた。ハンプティダンプティやうさぎの出てくるお話だよ。
面白いのかなとは思うけれど、夢中にはなれない。
なぜって…。
面白いことがたくさんおきて、夢中にさせておいて、最後になってから「じゃーん、実はこれは全部夢だったのです」。それはずるいよ。
私は、がっかりしてしまう。
それは作者の作った夢で、私の夢じゃない。

私は、私の中の体験として物語を感じたい。
そのためには、夢は夢として完結していて欲しいんだ。
絵本の中、童話の世界に一歩入ったら、そこはもう、私にとってはすでにそこが現実。思いっきり楽しい体験をして本を読み終わり、本をパタンと閉じる。そこからゆっくりと、現実の現実へと目覚めていく過程を楽しみたいのに、それを本の中で作者は先に奪いとらないで欲しい。
すっきりと、潔く、ファンタジーはファンタジーのなかで完結されたものが好き

それは、どこにも逃げ道なくて、とても難しいことなのかもしれないけれどね。

夢の記憶