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イシ 二つの世界に生きたインディアンの物語
作/
シオドーラ・クローバー 訳/中村妙子・中野好夫
 文化人類学者であるアルフレッド・クローバーの妻であり、ゲド戦記を書いたル・グウィンの母であるシオドーラによる物語。実在の人物、北米最後のインディアン「イシ」との出会いから生まれた作品である。自らを「イシ」と名乗ったその男は、シオドーラ達白人に対して、最後まで本当の名を明かさずに死んでいきました。「イシ」とは、彼らの言語で「人」を意味する言葉にすぎなかったのです。

かつての日本人と同様、インディアンは、夢見を大切にしていました。力ある夢を見る力のある女性、彼女は白い夢を見ます。それは死の世界でした。(1999.5)

家の常備絵本!
小学生(低学年)から
スーホの白い馬
再話/大塚勇三 絵/赤羽末吉 (福音館書店)
モンゴルの大草原をのびのびと駆ける馬たち、赤黒く日焼けした自然と生きる人々の顔、何よりも、その絵に圧倒されます。見開きいっぱいの横長に描かれた赤羽末吉氏描く世界は、どこまでも広がる大地そのものです。

 できれば暖炉の上に、せめて居間の一番の特等席に、広げて飾っておきたい、そんな絵本です。

子どもの言葉より
 息子が3才の時、この本に出会った。後々までふと思い出したように悲しげに口ずさんだ。「白い馬死んじゃったんだよね。パパに教えてあげよう」「白い馬、またでてきたんだよね」と繰り返す。ある朝、起きて言う。「悲しい夢みたの。白い馬死んじゃってね、また出てきた夢…」
一方5才の娘は読みながら涙を流し、その後、決してこの本を手に取ろうとはしませんでした。

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