エスメサンテの書 第六章−暗黒の日−より
(オープニングより)
今より二千年の昔
人の知らぬ、異空の彼方より魔王、現れたり
悪鬼魔獣を従え、地上の緑を汚し、世界の王と成る
フェリシカの王、魔王を倒さんと聖地ゼリアードの精霊に祈らん
フェリシカの王、精霊より借りたる聖なるクリスタル、エスメサンテの涙を使いけり
魔王の力、失せ、地底に封ぜられり 再び地上に平和は訪れたり
平和だったフェリシカ王国を突如として襲った魔王の脅威。砂が降るわ、お姫さまが石になるわと、2000年ぶりに復活した魔王は、
カナリお怒りになられており、絶望した王様や国民は、もはや滅びの時を待つしかなかった。
しかし、そこへ精霊の導きで現れた唯一魔王を倒すことができるヤツ”デューク・ガーランド”。
なぜ、ヤツだけしか魔王を倒すことができないのか?、王様はそんな基本的な疑問を抱くこともなく、コイツに全てを託した。
こんなプロローグから始まるアクションロールプレイングゲームが「ゼリアード」である。
主人公ガーランド(銀河英雄伝説に出てくるジークフリード=キルヒアイスにかなり似ている。C/Vは広中雅志といきたいところだが、
ゲーム中はしゃべらない。)は、魔王が造り出した広大な迷宮を探索し、敵を倒しながら各迷宮のボスを倒し、
9つのクリスタルを回収して最終ボスの魔王をブッ潰すことが目的であるが、
サイドビューのアクションステージはなかなか手ごわい。テンキーで移動・ジャンプを行い、スペースで剣撃、シフトキーで魔法射撃を行う。
これらの操作を敵の苛烈な攻撃のさなかで判断し、使い分けなければならないので、かなりのテクニックが必要だ。
更にダンジョン構造が、先へ進むに連れてどんどん複雑になっていくため、マッピングなどをして街と街を結ぶ最短ルートなどを覚えておかないと、
イタズラに体力や防具耐久度を減らしてしまうこととなり、あるいは迷子になってしまうこともあるので注意したいところだ。
各ダンジョンは、それぞれ○○○洞という名がついていて、その名のとおり洞窟状の迷宮になっており、また各洞窟間には地底人?のような街がある。
街では情報収集が行える他、武具屋・道具屋・宿屋・賢者の館などが存在しているので、戦いの日々の疲れを癒したり、装備を整えたりしよう。
また、買い物に必要なゴールドは、敵を倒したときにゲットできるアルマスという宝珠を銀行で換金することで得られるので、
レベルアップ+ゴールド稼ぎ+キーボード捌き上達のためにも、日夜洞窟に潜っての戦いは必須だ。
序盤はかなり弱っちいので、あっさり死んでしまうこともしばしばあり、「なんだョ〜、全然ダメじゃん!!」などとつい弱音を吐いてしまいガチだが、
「ダメぢゃない!!」。
ダメージがたまったらコマメに街へ戻って回復し、ゴールドをコツコツと貯めて武具をグレードアップすれば、必ず先へ進めるハズだ。
レベルが上がってくればHP上限も増えてくるので、打たれ強くもなるし、つまり努力の積み重ねが非常に大事だということである。
実社会においても同じだ。努力なしに大事を成すことは不可能なのだ。このようなことを製作者はゲームで言いたい、かどうかは定かでない。