大戦略88・レビュー
大戦略88のプレイレビューです。
大戦略88はマップが16個用意されており、その他に拡張マップが別売されている。当然、マップエディターでオリジナルマップをビシビシ作り、 ビシビシプレイすることも可能であり、楽しみは無限に広がりを見せる。
ここでは、そんなマップ群の中でも名作の誉れ高い「Island campaign」を紹介したい。

【Island campaign マップデータ】

Blue軍: 都市・14 空港・2
Red軍 : 都市・4 空港・2

島の左下にBlue軍、右上にRed軍という構図のこのマップは、 島中央部の狭隘な地形での戦術が重要なポイントとなる。また、開始時こそBlue軍の保有都市数が多いので一見Blue軍が有利に見えるが、 中央部で戦線が膠着してしまえば、そこを境とした島の両サイドの都市数は拮抗しているので、両軍とも中央部突破にかなりの苦戦を強いられることになる。 つまり戦略としては、Blue軍は電撃戦で中央部突破をはかることがベストであり、Red軍は都市の早期占領を目指しつつBlue軍の中央突破を阻止する、 といった感じになるわけだ。

【Red(SAWACHIN)軍で開始】

このレビューでは、条件的に上級者向けとなっているRed軍でプレイする。軍団名はSAWACHIN軍だ。
なお、1つの占領都市からの毎ターンの資金収入については$50〜$100で設定できるが、今プレーは一番シビアな$50を適用する。

【序盤戦〜地盤固め】

序盤戦は歩兵部隊による都市・空港占領が最優先だ。ただし、Blue軍の中央部突破を牽制するためにも、 斥候を送りこんでおく必要があるので、足の速い装甲車を先行させておき、資金の充実とともに対空車輛やレオパルド2を派遣だ。


【10ターン終了時】

Blue軍: 都市・20 空港・2
SAWACHIN軍 : 都市・26 空港・6

10ターンを経過し、都市占領も順調に進み、島の中央以北の都市占領は完了だ。しかし、実質的にはBlue軍の収入の方が高いことから、 次々と部隊を投入されてしまい、かなりの苦戦状態である。しばらくはBlue軍の突破を阻止しつつ部隊の集結を計る。
Blue軍にもいよいよ攻撃機コルセア2やA−10Aの出撃が確認できたため、こちらも対空車輛の充実が急務だ。


【20ターン終了時】

Blue軍: 都市・21 空港・2
SAWACHIN軍 : 都市・28 空港・8

20ターンを経過したが、相変わらず中央部は苦戦である。中央部の都市群はややSAWACHIN軍が支配下に置きつつあるが、 Blue軍の猛攻が続いているため、維持が非常に難しい状況だ。山岳部に装甲車を配置し、 高い防御効果を生かした拠点防衛が功を奏しているが、Blue軍のレオパルド2の火力は流石だ。 こちらもレオパルド2を出撃させているが、やはり先制攻撃されてしまうと、かなりの損害が出てしまい、ユニット全滅もしばしばである。
敵の攻撃機を回避しつつ、Blue軍の陸上部隊が手薄になるのを見計らって反撃を待つ。


【26ターン終了時】

Blue軍: 都市・18 空港・2
SAWACHIN軍 : 都市・31 空港・8

ようやく中央突破だ。安価な装甲車部隊を大量投入して地形効果の高い森に展開し、勢力範囲を広げつつ都市の占領を行った結果だ。 予算の都合上、攻撃ヘリ「ヒューイコブラ」は1部隊しか投入できなかったが、Blue軍のレオパルド2部隊を撃砕してくれた。 攻撃ヘリは敵対空車輛にさえ注意すれば、補給車からも弾薬補給できるので、前線で長期的に活用できる優れユニットだ。 予算が少ないプレーの時はコルセア2やA−10Aのような攻撃機はなかなか購入できないので、敵地上部隊へ反撃の楔を打ち込むには欠かせない。
ここで、占領部隊である歩兵が不足していることに気づき、急遽歩兵部隊の派遣を行った。反撃時は、必ず占領部隊を伴って都市占領を行う必要があるので、 戦闘にばかり気を取られて歩兵部隊の派遣が遅れることは、敵資金供給源の遮断ができず、敵の大反撃を誘う危険性が高くなってしまうので命取りだ。
補充の歩兵部隊が前線に到着するまでのあと数ターンは、1部隊となってしまった歩兵部隊を守りつつ都市占領を行って橋頭堡となる補給ポイントの確保に専念だ。


【34ターン開始時】

Blue軍: 都市・5 空港・1
SAWACHIN軍 : 都市・44 空港・9

いよいよ勝利へ向けてのビクトリーロードを驀進だ。歩兵部隊を護衛した3大隊に分けてBlue軍首都へ。 ここまでくれば、敵の反撃も弱火になってくるので難なく粉砕できるゾ。
そして、Blue軍首都に肉薄すると、敵はRed Condition発令をして首都周辺にゲパルトを常駐させるようになるが、 もはや関係なし。一気に陸上部隊を突進させて首都周辺を部隊で埋め尽くし、歩兵部隊で首都を陥落。
34ターンを以ってゲーム終了だ。
当然、これより早いターンでのゲーム攻略も可能であるが、大戦略というゲームを充分に満喫するには、姑息な手を使わずに正面から堂々と渡り合うことが最善だ。 そして、中盤の一進一退の攻防戦こそ大戦略の醍醐味であると言える。



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