大戦略88【システムソフト】


現代戦シミュレーションゲームの最高峰に位置する大戦略シリーズが、98用ゲームとして産声を上げてから間もなく88版に移植されたワケであるが、 当初は全く興味がなかった。それというのも、同時期にプレイしたシミュレーションゲームに「オペレーション・グレネード」というゲームがあったのだが、 これがサイコーにワケが分からないゲームであったため、シミュレーションゲームというジャンルにある意味嫌気がさしていたことも考えられる。
しかし、しばらくしてから当時ハマっていた三国志効果が功を奏し、この「大戦略88」というゲームをプレイすることになった。
ところが、最初は結構ムズカシイ感触が強かったにもかかわらず、プレイし続けるに連れ、その面白さがジワジワと分かってきてしまう自分を認識するようになり、 ハッと気がつくと、徹夜でプレイし続けるオレがいたり、オリジナルマップを作成しまくるオレがいたりして非常にビックリしたものだ。 そして、とうとう体をコワしてしまうオレがいたのだ(腎盂炎になった。血尿が出て激驚した。修学旅行を休むハメになった。)。
ということで、オレの人生を震撼せしめた「大戦略88」であるが、ナニがそんなにオモシレぇんだヨ!!、 と言われてしまうと明確に答えにくい。
40×40のマップに14種類のユニットがBlue軍とRed軍に分かれて展開して、お互いの首都を陥落させるまで戦う。 ただ、これだけです。しかしハマる。
ハマる理由として考えられる点は、1.都市や空港を占領するとウレしくなるということがあげられる。
トラックや輸送ヘリに歩兵を搭載して苦労して前線に運び、敵の猛攻にさらされつつも、やっとの思いで占領し、 都市グラフィックの色がジワッと赤から青に変わる瞬間はまさに感無量だ。
続いて考えられる点は、2.敵国との駆け引きであろう。
装甲車を叩くには戦車で、戦車を叩くには戦闘ヘリや爆撃機で、戦闘ヘリや爆撃機を叩くには対空車輛で、対空車輛を叩くには装甲車や戦車で...、 と、いかに全体のユニットのバランスを保ちつつ敵と対峙するかがゲーム全体の戦局を左右するため、戦略を考えた戦術を展開する必要がある。 トータルで32ユニット保有できるので、その中で前線部隊、拠点防御部隊、補給部隊などをいかに効率的に編成して戦略的優位を維持するかがポイントだ。
対コンピュータ戦では、ある程度プレイ慣れしていれば結構簡単に勝てるようになるが、対人間戦となればこれらの主要素を把握した上、 地形効果や予算配分などの副次的要素も把握していないと勝利は難しい。
他にも筆舌し難い面白さが内包されているが、実際にプレイしてみて自ら認識しなければ、それらは見出せない。実際、大戦略シリーズが苦手だという方も多いので、 万人ウケのゲームとは言い難いが、少しでも面白さを見つけてしまえば大戦略ワールドに引き釣りこまれる事は間違いない。 ただし、腎臓をコワすまでプレイしてはダメだ。

大戦略88の砂塵渦巻く戦場に出撃する

大戦略マップを作成して挑戦したい!!
大戦略88用マップ作成シートを用意したので、イカしたマップを作成してオレに挑戦してくれ!!
シナリオなんかもつけてもらうと、グッと気合いの入ったレビューが書けるのでサイコーだ!!

【 気合いマップ1 】 『OVER THE Mt.』
オレ的オリジナルマップ『OVER THE Mt.』だ。タイトルどおり、中央部の山岳地帯を越えて敵をブッ潰すことがメインとなる。 ゲームバランスを重視したため、かなりスタンダードなスタイルとなっているが、戦略・戦術ともに充分楽しめるゾ。
山岳地帯では地上部隊を展開して一進一退の攻防となるため、早めにまわりの都市を占領し、資金調達後、航空隊を編成して突破したい。




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