ポート ワイン
2003.8.2




ナポリの風景
  空の港、空港って良い響きだねって思います。
飛行機には、船から引き継がれた習慣が多いって聞きます。
飛行機に乗り込む時、必ずって云っていいほど、飛行機の左から乗りますよね
ちゃんと、右側にも、入り口はついてるのに、ほとんど左。
 これも船からきてるみたいなんです。
港に着岸してる船は、ほとんどが左舷を港にくっつけてます。
狭い港にギュウギュウ詰めにお尻だけをくっつけて停泊している漁船、あれは例外。
 夜航行するとき、船は、5つの明かりをつけてます。
前のマストに一つ 後ろのマストには前のマストより高い位置に一つ 船尾に一つ、それに、左舷と、右舷に一つずつ
 この明かりの見え方によって、左に向かってるとか、右旋回しだしたとかを判断してます。
右舷の明かりは、「緑」 そして 左舷の明かりは「赤」 
学校の教官に 「ポートワイン」って教えられました。
港側は赤ですって意味。

ちなみに、右舷の事は、「スターボート」 舵の側って意味だそうです。
昔の船は、オールのでっかい版の舵を右につけてました。そのために、接岸するときは、この舵が付いてない、左舷で接岸するようになったとか、確かそんな風に習いました。

もひとつ付け足すと、舵を切るときも、「おもかじいっ〜ぱ〜い」 なんで云いません
左行くときは、「ポート」 右に舵取ると、「スターボート」って云ってました。

昔から、左舷を港につける慣わしが、あったみたいなんですね。そんな風習が、空を飛んでる飛行機にも通用しているんだから、なんか嬉しい気持ちになります。
 見上げた空に 点滅してる飛行機の赤い光見てたら、そんな事、懐かしく思い出してました
「ポートワイン」
いい響きでしょ。
 

back 次へ