殺 生 石
 ● おくのほそ道 本文
 是より殺生石に行。館代より馬にて送らる。此口付のおのこ、短冊得させよと乞。やさしき事を望侍るものかなと。
    野を横に馬牽きむけよほととぎす
 殺生石は温泉の出る山影にあり。石の毒気いまだ滅びず。蜂・蝶のたぐい、真砂の色の見えぬほどかさなり死す。
 ● ぼくの細道
 黒羽を発った芭蕉は、那須の殺生石に行った。玉藻稲荷で九尾の狐伝説に触れ、その結末を見届けたかったのだろう。(^0^)
 ここでは温泉(鹿の湯)に入って二泊している。無住の寺や報謝宿に泊まってケチケチの芭蕉先生、気分のいいところではしっかり、のんびりを決め込む。もしかして宿代は、黒羽館代のツケかも。(^O^)

 さて、九尾の狐の霊魂が宿った殺生石。その後、会津示現寺の玄翁(源翁)禅師により、粉々に砕かれた(これにより、金槌をゲンノウと呼ぶ)とされており、これにまつわる奇っ怪な話が、まだまだ続くが、それはまた別の機会に話すことにしよう。……いや、ここで話すかも。(^○^) だから、この項は、  (編集中) ってことにしておこう。
旅程索引 碑めぐり 遊行柳→