お礼と答礼人形

玉子

大沢小学校で見つかった写真
答礼人形「玉子(たまこ)」と見られる
(折れていたため、4本の線が入っている)

答礼人形と一緒に贈られた手紙


アメリカからは、1万3000体近い人形が贈られた。
ギューリック氏は、「お礼は不要」と言っていたというが、「やはりお礼を」
という声が起こった。

しかし、日本の手作りの人形を同じ数だけ贈るなどということは不可能に近い。
そこで、日本側は、「量より質」の方針で答礼人形を贈ることにした。

当時の1道3府43県と、6代大都市、樺太、台湾、朝鮮、関東州の外地に、
皇室御下賜の1体を加えて、58体とした。
それぞれの県の名前にミスをつけて贈られた。

衣装なども含めて1体350円近い額だったが、
これらは、人形を贈られた学校の一銭募金でまかなわれたという。