ぴーちゃんとたっくん 5

ぴーちゃんは、 おかあさんに
いままでの ことを みんな はなしました。
「ぼくね、 おそらの したの せかいに いけて
よかったと おもうの。
だって たっくんに あえたんだもの」
おかあさんは にこにこ しながら
ぴーちゃんの はなしを きいて いました。
そして、 やさしく こう いって くれました。
「また あえると いいわね」






「おかあさんって、 きっと あたたかい
ものなんだろうな」
そう いって たっくんは、 いつもの ところで
ねむりました。
そして こんな ゆめを みました。
こんどは たっくんが おそらへ いって、
ぴーちゃんと いっしょに
あそんで いるのです。 

あとがき


 これは、視覚障害者と健常者が一緒に読むことのできる絵本です。この絵本が、視覚障害者と健常者の親子にとっての大切な思い出のひとつとなってくれたら、と思いながらつくりました。
 お子さんが小さいときには親子で一緒に何度も読んでほしいです。そしてときが経ってふとある日、この絵本にもう一度出会ったときに、一緒に絵本を読んだときのことを思い出していただけたら、こんなにうれしいことはありません。
 視覚障害者のお母さんと健常者のお子さんを対象に制作しましたが、視覚障害者の子供たちや、その他でもいろいろな方にたのしんでいただければ幸いです。
 これから先、このような絵本がもっとたくさん出版されることを願っています。
 最後になりますが、協力してくださった先生方、並びに会社の方々、本当にありがとうございました。


 伸 ・  紗英
裏表紙
「あそぼうよ たっくん!」


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