ぴーちゃんとたっくん 4

それを みて たっくんは、
はじめて ぴーちゃんの
ほんとうの きもちを しりました。
「ぴーちゃんの ために
ぼくに なにか できないだろうか」








たっくんは、 のはらで いちばん
たかい ところへ いきました。
「おねがいです おほしさま。 ぼくは また
ひとりぼっちに なって しまうけど、
どうか ぴーちゃんを
おかあさんの もとに
かえして あげて ください」
たっくんは、 いっしょうけんめい
おいのりを しました。
すると ・・・・・・ 


おそらから ひとつの ほしが やって きました。
ぴーちゃんの おかあさんです。
「ぴーちゃん、 きまりを やぶる ことは、
ほんとうは いけない ことなのよ。
でも あなたたちの おたがいを おもう きもちは
とても すばらしい ものだわ。
その おかげで あなたを むかえに くる ことが
できたの」








たっくんの おいのりが おそらに とどき、
まほうに なったのです。
「ありがとう たっくん。
さようなら。 げんきでね」
ぴーちゃんは、 おかあさんと いっしょに
おそらへ かえって いきました。
「さようなら ぴーちゃん。
さようなら ・・・・・・」
たっくんは、 ずうっと おそらを
みあげて いました。


ページをめくる