ぴーちゃんとたっくん
おはなしを よむ まえに これは、 めの みえない ひとと みえる ひととが、 いっしょに よむ ことの できる えほんです。 おほしさまの ぴーちゃん ぴーちゃんの おかあさん いぬの たっくん えの したには、 てんじでの かんたんな せつめいが あります。
ぴーちゃんは とても ちいさな おほしさまです。 あまえんぼうで、 おかあさんの そばを はなれた ことが ありませんでした。 でも ある とき、 こんな ことを いいました。 「おそらの したに いって みたいな。 なにか いい ことが ありそうなんだもの」
そこで おかあさんは、 ぴーちゃんに、 ちいさな ぼうを わたしました。 「これは まほうの ステッキよ。 ぴーちゃんの おねがいごとを なんでも かなえて くれるの。 だから これで おそらに かえって いらっしゃい。 でも つかえるのは いちどだけだから、 けっして ほかの ことに つかっては いけませんよ」
ぴーちゃんが おりて きた ところは ひろい のはらでした。 そこには いっぽんの きが あって、 その そばには いぬの たっくんが ねむって いました。