myanmar
yangon

ミャンマー入国

  戦争を知らない子供達(フレーズが
 古い・・)である俺にとって 昔ビルマ
 と呼ばれていた ここミャンマーは
 あまり馴染みのある国とは 言えな
 かった。がしかし、そんな この国との
 距離の差が ヤンゴン国際空港
 足を踏み降ろした瞬間、あっという間
 に消えることになるとは・・。
  飛行機が到着し タラップを降りると
 ターミナルまでの送迎バスが すでに
 待ち構えていた。 何か見覚えのある
 バスだな などと思いつつ 近づいて
 見ると なんとその車体には しっかと 
 

夜のヤンゴン市内

 日本語 『ワンマン』と書いてあるではないか。 ・・停まっていたのは 日本の
 中古バスだった。 しかもそれは 俺が子供のころ、およそ20年以上前に見かけ
 た懐かしい型のやつ。 車内に入ると お馴染みの 『降りるとき このボタンを
 押してください』
 のボタンが、取り外されもせず残っていたり、他にも日本語で
 広告やら 『後のり』だの『非常口』だのの文字が そのままの状態で消されること
 なく氾濫しておった。(そのぐらい消せよ) ミャンマーの印象など とんと持ち合わ
 せずに この地に降り立った俺にとって この郷愁を想うレトロな日本式バス
 擬似タイムスリップのような感覚と 到着わずか数秒で湧いてきたミャンマーへの
 親近感をもたらしてくれたよ。 
  ミャンマー国内では このように日本の片落ちバスが数多く走っていて バス停
 で 待ち構えていると 行き先に『箱根−湯沢』などと書かれたバスが来たりする
 ことも さほど珍しくもなかったりする。 まー 国際空港からして バリバリに走行
 している訳だから その辺はさして知るべしではあるが それにしても ミャンマー、
 のっけから 到着わずか数秒でかましてくるとは 油断ならねー国だよな。


両替と空港から市内へ

  2000年現在、軍事政権ではあるが 旅行をする際の支障は さほど感じなか
 った。ビザも日本の大使館で直接取りにいったんだが 英語でレポートを書かさ
 れたり(そんなに難しくない) その書類をパスポートに添付されて やたらと分厚
 くなってしまったりと 多少面倒はあったりしたが 割とすんなり取れたした。
  だが、唯一どーにも気に入らないのが 入国の際の強制両替だ。
  これは 個人ビザで入国した旅行者に対して ミャンマー政府が強制的に
 US300$分を  国内の紙幣(外貨兌換券、再両替は公共の機関では行えず
 宿泊先のホテルや両替商などでドルに返還できるのだが そのレートは大変悪く
 およそ一割ほど目減りすることになる。) に 両替させるという制度なんだが
 物価の安いミャンマーで バックパッカーとして旅行するのなら そうそう300$
 もの大金を 使いきれるもんではない。実際俺は 8日間ミャンマーに滞在して
 内 後半は2度ほど タクシーを一日チャーターという暴挙をやらかしたりしたが
 それでも使いきれずに 50ドルも余らす結果となった。
   中には 運良くすり抜けたり または 団体客に紛れたりして(団体ビザは両替
 の義務はない) 逃れるものもいるみたいだが 俺が入国した時などは 4・5人
 の係員が 待機していたよ。
 
      
      
   
 

 

タクシーでヤンゴン市内へ
 
  空港出口付近では ヤンゴン市内
 へ行く リムジンタクシーのサービス
 カウンターが 張り合うように客引き
 を行なっていた。カウンター内の店員
 は どこも若い女性のみで構成され
 ていて そして 彼女達は どーも
 この客引き合戦を ゲームのように
 楽しんでいるみたいだった。
  料金は どこも 市内まで3ドル
 俺は すでにヤンゴンでのホテルを
 決めていたので その名を告げて
 すぐタクシーで行ってしまったんだが
 もし ホテルが決まっていないのなら
 このカウンターで 相談してみるのも
  

 

ヤンゴン市内を走る年代物のバス

 いいかもしれない。定員さんは高級ホテルから 俺が泊まった1泊3$のドミトリー
 があるゲストハウスの名前まで 把握していたし。 ちなみに 市内から空港へ向
 かう際 スーレーパゴダ近くでタクシーを拾ったんだが こちらの方は2ドル
 あっさり行ってくれた。      


市内のホテル

  ヤンゴンでは White House Hotel という ドミで1泊3ドルの安宿に
 泊まっていた。 で このホテル、ドミの部屋がやたらに広い。50畳は あるん
 じゃなかろーか。ベットの方も 20は有にあり 実際ドミを利用している人数は
 というと 俺を含めて たった二人だった。 まー シーズンオフの雨季なんで
 空いてるのかもしれないけれど、さすがに あのだだっ広い部屋に二人ってゆう
 のは かなり淋しいもんがあるよ。(ちなみに 最終日には一人だった。)
  ホテル自体の設備は そこそこに良かった。シャワーやトイレも まー清潔だし
 、なにより 宿泊代に含まれている朝食が凄く良かったりした。 6階ほどある
 建物の屋上にレストラン(小さいけどメニューはやたらに分厚い)が併設されて
 いて 見晴らしも よく、朝は得に気持ちが良いので ここホワイトハウスホテル
 に泊まったら 必ず1度は 朝食を取ることを薦めるよ。    
   従業員の態度も かなり良い。 また 従業員ではないよーだが ここには
 昔日本で働いていた日本語の達者なミャンマー人が よく顔を出しに来る。
 話好きで よく声をかけられるんだが 差ほどしつこくもないし 金銭目当ての
 ような類でもないので 旅の参考に話を聞く分には 面白いよ。
  また 両替やバスのチケットの手配も このホテルでやってくれる。両替の
 レートは 1FEC(兌換券)=350チャット、1FEC=US0.9$ぐらいで これ
 は 十分まともな部類に入る交換率だ。 なお ヤンゴンのMTTあたりをうろつ
 いていると すぐ闇両替の兄ちゃんに声をかけられるが これよりレートが低か
 ったり また高くても 金を渡す際 誤魔化したりとトラブルも多いので まず利用
 しない方がいいだろう。 ちなみに俺は 1度利用した時などは 「ここじゃまずい
 からあのビルの中に入ろう」だの 「速く数えろ」だの言って焦らせて数え間違え
 させようなどされて 正当な額を両替するのに かなり手間がかかったりしたよ。
  
  
   俺は宿泊してないので 詳しくは言えないのだが White House Hotelの
 すぐ近くに Daddy’s Home Hotel(ダディーズ・ホーム・ホテル)というのが
 あって、このホテル ビルが新しく綺麗なので かなり人気があるみたいだった。
 で、このホテルの人気を ホワイトハウスの女将がどーも気にしているみたいで
 俺が持ってたガイドブックにどう記載されているか やたらと聞いてきたりしたよ。
 女将には 俺の方から「ホワイトハウスも いいホテルだよ」と 一言 言ったり
 したが 実際 それは本心からであったりするよ。      
   

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