'97 6/1 東京優駿(日本ダービー) 東京 2400m芝 晴・良
1着 サニーブライアン 2:25.9
2着 シルクジャスティス 1
3着 メジロブライト 1/2
4着 エリモダンディー クビ
5着 ランンイングゲイル クビ
今回はあのダービーです。
NHKさんの映像を使ったわけですが、道中、後方の外側を走っていたジャスティスはほとんど映っていません。
で、直線の模様をご覧下さい。
レースについて
藤田騎手がレース後言った「俺の馬が一番強い競馬をした」というコメントは有名ですが、今回振り返ってみて、
改めてそう感じました。(有馬記念を勝ったからこそいえるんですが・・・(^^; )
このレースでの藤田騎手は明らかに「メジロブライト」をマークしながらの競馬でした。
去年「コンコルド」でダンスIDに勝ったときと同じ戦法です。
要するに彼は大レースで強い一頭をマークしてその馬に勝つというレースを好みます。
暮れの有馬記念の時もマーベラスにマークを付けていましたしね。
秋の一連の敗戦はこの「マークする馬がいなかった」というのも要因かもしれませんね。
と言うわけで、14頭のマークの盲点になったサニーブライアンが逃げ切るわけです。
この年の4歳馬のレベルは相当なものでした。秋の状況を見れば言うまでもありません。
だからこそ、展開によって勝ち馬が変わると言う状況になったのだと思います。
もし、フジヤマビザン、サイレンススズカがサニーに絡んでいっていたらどうでしょう。
おそらく、勝ち馬は変わっていたでしょう。
しかしそれは、「サニーブライアンが弱い」と言うわけではなく、他にも強い馬がいたと言うことです。
だいたい、上がり35.1で逃げる勝ち馬を、最後は集団で捉えにかかるわけですから、負けた馬達も相当な力を持っているということが
容易に想像できましたよね。
最後に、このレースで4着と健闘し、秋にはジャスティスと並んで苦しい調教を消化し、冬にその潜在能力を
垣間見たところでこの世を去った、エリモダンディーに哀悼の意を表します。
ジャスティスは大外、ブライトに半歩遅れて上がっていく。
サニーブライアンが走っている内外の差は相当なものであることがはっきり分かる。
ここからゴール寸前まではずっとブライトとの追い比べ。
ひいた画を見るとサニーとの差がよく分かる。
もうすでに、ブライトとの勝負付けは済んでいる。
しかし・・・サニーはまだまだ先だ。
サニーに負けが決定的。
しかし、必死に追う藤田騎手の悔しさが伝わってくる。
大逃げ馬と、最後方の追い込み馬という極めて対照的な1.2着
追い込んだジャスティスも強いが、逃げるサニーもやはり強い。
もう一度対戦する姿を見たかった。