『疾風の剣』に関する雑感

                          

平成16年5月23日


実を言いますと、日本史の中でも幕末に関しては、ほとんどわかっていないと言う人です>σ(^_^;
新選組についても、ごく一般的なことしか知らず、さらに詳しく知ろうと言う興味も今まではさほどありませんでした。
ならばなぜ新選組かと言うと・・・

今年は某テレビドラマや舞台でも取り上げられ、どうやら新選組ブームのようですね。
ドラマは、私にしては珍しく見続けていますし、新選組好きな友達の影響もあり(笑)、先日舞台を見る機会にも恵まれました。
ブームだと言って乗ってしまうのは、あまりにも安易ではありますが(笑)
少しずつ興味が増してくる中で、なにかしら取り上げてみたくなりました。

今読み進めているのが、司馬遼太郎さんの「新選組血風録」。
本当なら、一続きの物語になっている「燃えよ剣」から読めばいいのでしょうに、どういうわけか短編集のような「血風録」を先に手に取ってしまいました。

今回詩にした沖田総司のイメージは、この「血風録」から勝手に(笑)頂いたものです。
書くならまず、土方歳三かどちらかを、と思ったのですが、「血風録」を読んでいて、なぜか引っかかったのが沖田総司・・・
他にも、山南敬助や斉藤一と言った、なかなか興味深い人物もいるのですが、こちらはまだまだ自分の中でわかっていない部分があまりにも多すぎますし(^^;

沖田総司、新選組のメンバーの中でも剣の腕はかなりのもの。けれど若くして胸の病で亡くなってしまう。
剣の天才とさえ言われる青年が、志し半ばで病に倒れる、と言うだけでも悲劇性は大きいと思われます。

「血風録」に登場する沖田は、なんとも掴みどころがないように私には見えました。
もしかしたら、この人物は一番謎かも、と(笑)
いつでも子供のように無邪気な様子をしている。
人懐こく、それでいて妙に飄々として、人でも物事でも本質を見極める鋭さも持っていそう。
かわいそうだ、と言いながらも、あっさりと人を斬ってしまう(^^;

純粋さと残酷さを、いとも自然に(?)併せ持つのは、なぜだろう。
いったい、どんな思いを、哀しみをその心のひだに隠しているのだろう。
そんな興味から生まれた詩でした。あくまでも私の勝手な解釈、思いこみではありますが・・・
読んで頂けたなら幸いですm(__)m

※沖田総司に関しては、以前アップした「いにしえ人」をもご参照下さい。


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