『焔の剣』に関する雑感    

                          

平成18年5月


新選組副長、土方歳三。
新選組の鉄の規律を作り上げ、徹底的にそれを貫こうとした土方。その厳しさのため、鬼の副長と呼ばれたようですが。
局長である近藤勇を、どっしりとおおらかなままでいさせたかったのではないかと思います。
あえて、隊の憎まれ役に徹し、新選組をきっちりとした武士の集団にすることに全力を傾けた。
それほど、土方にとって新選組は大切だったのでしょう。
懐の大きい近藤勇、切れ味鋭い土方歳三、気さくな沖田総司、なんともバランスのとれた、絶妙のトリオではないかと、今さらながら感心します。

近藤が処刑された後は、土方自らトップにたち、隊士たちを率いて行きます。
もともとリーダーとしての資質も、十分備えていたのでしょう。
それでも、近藤がいた間は、常に自分は後に控え、副長としての働きを存分にこなした。
やはり大きな人物ですね。

今回、土方歳三の詩を書くに当たり、散々悩んだ末、結局近藤の目から見た土方、と言うスタンスを取りました。
なぜかと言うと・・・土方自身の言葉を綴る自信が、私にはまだなかったからです。
それほど深い何かを持った人物、その心の中をのぞくのは、私には難しすぎる気がしました(^^;
そして、こういう形になったのですが・・・読んで頂けたら幸いですm(__)m

※土方歳三に関しては、「いにしえ人」のページもご参照下さい。


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