人待ち星
逢いたくて
逢いたくて
隔てられた遥かな河を
渡って行きたい
あなたの気持ちがわかるから
枯れてしまいそうな
こころの花に
願いと言う水をあげながら
機織るその手に
涙を落とす
あなたの淋しさがわかるから
七月七日
この夜だけは
どうぞ晴れて下さいと
毎年空に祈ります
灰色雲を散らしておくれと
きまぐれ風に頼みます
そうしてわたしは
ぼんやり ほろり
夢路の辻に佇んで
思い出紡ぎ
名を口ずさみ
愛しい人の微笑み
そっと
手繰り寄せてもみましょうか
今宵の星は人待ち星
逢いたくて
逢いたくて