光の路



光が
わたしの行く路を
指し示してくれるのではない


わたしの想いが
光となって
ひとすじの路ができるのだ


その光芒が
眩ければ眩いほど


残像の切なさも
ひとしお胸にしみるけれど


望む場所に辿りつくことを
強く願えば願うほど


その遥かなる道のりは
より険しく思えるけれど


愁うよりも
ためらうよりも


今は
ただ無心に
輝きに魅入っていよう


怖れる前に
あきらめる前に


彼方にある
まだ見ぬ大地の香りに
焦がれてみよう


そして
その手に生まれる
勇気をぐっと握り


一歩 また一歩


ときめきと共に
歩み始めるのだ


刻まれる足音を
励ましの歌に変え



残される足跡を
ささやかな誇りとして


一歩 さらに一歩
踏みしめて行こう


わたしの前にひろがる路


このひたむきな
光の路を


(写真 アルカディアさん)