Lonely Eve
頬杖ついて
ひとり眺めていた
にぎわう街角
ショーウィンドーに反射する
光のおしゃべり
ぽろりと
思い出の粒がこぼれて
あわてて
指先でぬぐう
もう会えない人
白いカップの中
冷めきったレモンティ
口に含めば
ほろ苦くて
待っているわけじゃない
けれど
あのドアを開けて
あなたの笑顔が現れる
そんな幻想に
ふいに囚われて
何度も振り向いて
切なさなんて
とっくに薄れたはずなのに
こんな弱虫の自分
嫌いなのに
でもね
今日だけは
泣いてもいいような
あなたを
思い出してもいいような
そんな気がして・・・
フラクタル画 HAL-KODAさん
BGM 『クリスマス・イブ』