日の出
水平線に
長くたなびく雲
見渡すかぎり
まるで
海の向こうに
巨大な幻の大陸が
姿をあらわしたよう
果てなくのびた
雲の稜線
その一箇所が
少しずつ色づき始める
期待を孕んで
見る見る光度を増す
オレンジの峰
息を飲む間もなく
まばゆい黄金の実が
せり上がってくる
光の誕生
透き通るような空
静まる海
凪いだ風を従えて
堂々と
今
幻の大陸を乗り越えて
太陽は新たなる輝きを
投げかける
私たちの地球に
私たちの夢に