不器用




不器用ってことは
なんだか損なようでいて


でも
不器用な人なんだと
わかってもらえることは
決して悪くないような気もして


正直だとか
純粋だとか
素朴だとか


そんなイメージが
不器用と言う文字を
後押ししてくれそうだから


仕方ないね、って
苦笑いで許してしまいそうだから


それは
愛される不器用なのかな


だけどね
時々思ったりするの


本当に不器用な人は
不器用にさえ見られないのかもしれない


もしかしたら
逆に変な具合に器用に
見えてしまったりするのかもしれない


人に気づかれない不器用は
なんだかちょっと哀しい


だからね


目に見えない本当の不器用も
そんな無意識の切なさも


ああ そうか、と
気づいてあげられたらいいのにね