話数 サブタイトル |
第60話 プールサイドのキスマーク |
扉絵 | ![]() |
掲載誌 | ビッグコミック・スピリッツ
1983年8月15日号 1983年7月30日(土)発売<定価200円> |
掲載頁 | P.3〜22(全20頁、うち4頁フルカラー、4頁2色刷り、12頁墨1色<紙:白色>) |
収録単行本 | スピリッツコミックス・第6集−Part.7 ワイド版・第4集−Part.12 小学館文庫版・第4集−Part.12 総集編・第5集−Part.60 |
<解説>
参照画像のとおり、扉絵の響子の水着は、赤地に白の水玉だが、本編中ではややピンクがかった赤地に白の水玉となっている。また、朱美の髪の色だが、アニメの印象が強いせいか、赤毛と思っている人が多いようだが、連載当初から原作ではブラウン系だった。第47話「キッスのある情景」では、やや赤みがかった色になったが、その後は逆に色がさめてきており、この回ではほとんどベージュと言っていいくらいの色になっている。
また、17ページ目の4コマ目に描かれている五代と白石衿子の絵には、初出掲載時からホワイトトーン(横ライン)がかけられてぼかされており、これはワイド版以降でも再現されているのだが、スピリッツコミックスでは、それらしいホワイトラインは見られない。絵の見やすさを考慮してホワイトトーンが除かれたのか、印刷が濃いためにホワイトラインが見えないだけなのか、正確なところはわからないが、以下のとおりである。
![]() 初出掲載時 |
![]() スピリッツコミックス |
<関連記事等>
単行本『めぞん一刻』第1集〜第4集のおしらせが掲載されている。デザインは、本誌前号に掲載されたものと同じである。
’83 SUMMER SHOGAKUKAN COMIC FAIRのコミックウォッチ10,000名大プレゼント(全11種)の中に「めぞん一刻」と「うる星やつら」のものが含まれていた。
「SPIRITS FAN」のコーナーには、「それは一つの落書きから始まった…」という読者投稿が掲載されている。あるとき講義の合間に机に「めぞん一刻 あこがれの管理人さん」と落書きした。二日後に同じ席に座ったところ、前の落書きに対する返事が書かれており、やがてそれが増えに増えて34もの意見が書き込まれるに至った。広い大学の中で、1つの席に34もの同志が集まった事実に、あらためて「めぞん一刻」の人気の高さを感じたといった内容。
<ちょっと蛇足>
・次号予告に「大事件」の記述
次号(1983年8月30日号)の予告は、次のようになっている。
「キス・マーク事件は、終わっていなかった!! 響子さんに大誤解されたまんまの五代くん!! フラッと、実にフラッと旅に出るのであります!! すると、そこには大事件が笑って待っているのでした!!」
笑って待っているという記述がギャグを匂わせているが、実は高橋留美子先生自身は本当に大事件を描くつもりでいた。それは編集担当など周囲の反対もあって結局断念したのだが、この予告が作成された時点ではどうであったのか微妙である。その大事件については、第61話「夏色の風と」で触れることにする。