話数
サブタイトル
第40話
狭い宇宙
扉絵
掲載誌 ビッグコミック・スピリッツ 1982年10月15日号
1982年9月30日(木)発売<定価200円>
掲載頁 P.3〜26(全24頁、うち4頁フルカラー、4頁2色刷り、16頁墨1色<紙:白色>)
収録単行本 スピリッツコミックス・第4集−Part.8
ワイド版・第3集−Part.7
小学館文庫版・第3集−Part.7
総集編・第3集−Part.40


<解説>

 カラーであったこと以外の違いといえば、初出掲載時及びスピリッツコミックスでは「トルコ」となっていた彩子の勤め先が、ワイド版以降で「ソープランド」に修正されたことぐらいである。


<関連記事等>

 単行本『めぞん一刻』第1集、第2集のおしらせが掲載されている。デザインは前号とまったく同じである。

 「SPIRITS FAN」のコーナーには、「大阪で勃発、響子さんポスター事件」という読者投稿が掲載されている。8月、駅でスピリッツの広告ポスターを発見。業者に連絡してOKをもらい、掲載期限の切れた後、受けとるのを楽しみにしていたのに、その直前にポスターが盗まれてしまったという悲劇に怒りをぶつける内容。


<ちょっと時代背景>

・トルコ風呂とソープランド

 この当時はまだ「ソープランド」という名称はなく、「トルコ風呂」と呼ばれていた。ソープ嬢も当然、トルコ嬢と呼ばれており、まだ彩子のような年増タイプが多かった。しかし、これからしばらくして何も知らずに自国を懐かしんで来店したトルコ人が、女性から性的サービスを受けたことにショックを受け、自国の名を使わないで欲しいと訴えたことから業界が動き、「ソープランド」という名称に改められた。(トルコでは、確かにマッサージ等のサービスはあるが、あくまで健全なもので、男湯でそれらのサービスするのは男である。)

・われわれは信じられない光景を目撃したのである

 五代と彩子が見ていたTV番組は、当時流行の探検隊シリーズである。その中で最も有名だったのが、故・川口 浩による「水曜スペシャル 川口 浩探検隊シリーズ」(テレビ朝日系)だ。漫才ブームでもあった当時は、あまりにもわざとらしい(やらせっぽい)ということで、笑いのネタにされることも多かったが、それでも人気が高かった。


<ちょっと蛇足>

 この号に掲載された雑誌・FMレコパルの広告のトップに「『うる星やつら』のカセットレーベルがまたまたレコパルに登場!!」と出ている。これ以前の広告では特に出ていなかったのが、広告のトップに掲げられたことから見ても、前回、カセットレーベルを付けたときのの反響が大きかったことが伺える。

 また、この広告には「ついに出た!話題のDADプレーヤー徹底特集!!」という見出しがある。このDADプレーヤーとは、実は現在のCDプレーヤーのことなのだ。この当時はまだCD(コンパクト・ディスク)ではなく、DAD(デジタル・オーディオ・ディスク)と呼ばれていた。このときに「ついに出た!」ということは、それまではCDプレーヤー及びCDは市場に出回っていなかったということだ。このあたりに、時の流れを感じる。


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