話数 サブタイトル |
第8話 惣一郎の影 |
扉絵 | ![]() |
掲載誌 | ビッグコミック・スピリッツ 1981年6月号 1981年5月15日(金)発売<定価230円> |
掲載頁 | P.3〜24(全22頁、うち4頁フルカラー、4頁2色刷り、14頁墨1色<紙:白色>) |
収録単行本 | スピリッツコミックス・第1集−Part.8 ワイド版・第1集−Part.8 小学館文庫版・第1集−Part.8 総集編・第1集−Part.8 |
<解説>
3度目の巻頭カラーだが、この8話までにフルカラー3回、2色カラー2回で、スミ1色が3回しかないという状況から見ても、当時の人気の高さがうかがえる。
この回のフルカラーページは、扉絵と4ページ目が現実の世界で、2〜3ページ目が五代くんの夢の中のシーンになっているわけだが、意識的に色調を変えている。夢の中の色調は淡白で、肌の色も白っぽくなっている。夢の中とはいえ、響子さんのヌードがフルカラーで見られるのは、この回だけだが…。(笑)
また、次号予告の内容が、実際の第9話「アルコール・ラブコール」とは異なるものになっている。「噂の美女響子を一目見んと、一刻館へ押しかけてきた学友たち。五代の迷惑顔も知らず…!!」というのがそれで、本編最終ページの柱でも「思惑だけが行き来する、5号室と管理人室。一刻館を訪れた五代の友人たちを迎えて、響子は!?」となっていた。
初期の重要なポイントとなる話となった回だけに、かなり推敲を重ねたのかもしれない。
<関連記事等>
「SPIRITS FAN」のコーナーは、前号掲載の「春のワサビ」での未亡人発覚で、ショックの投稿続出…。騒然となっていたようである。そのうちから、「ショックが大きすぎた『めぞん一刻』!!」、「悲しそうな響子さんの顔は見たくない!!」、「宅浪生の楽しみは『めぞん一刻』だけ」という3件の読者投稿が掲載されている。
1件目は、ショックが大きすぎたけど、ファンとして響子さんを慕う心は変わらないという内容。2件目は、響子さんは、バイタリティがあって、それでいてどこかシャイな少女のような面もある女性でいて欲しい。もうあの悲しそうな大人びた響子さんは見たくないという内容。3件目は、新展開により、より先が楽しみになってきたという内容。