話数 サブタイトル |
第1話 隣はなにを…!? |
扉絵 | ![]() |
掲載誌 | ビッグコミック・スピリッツ 1980年11月号(創刊号) 1980年10月15日(木)発売<定価230円> |
掲載頁 | P.211〜230(全20頁、うち4頁2色刷り、18頁墨1色<紙:白色>) |
収録単行本 | スピリッツコミックス・第1集−Part.1 ワイド版・第1集−Part.1 小学館文庫版・第1集−Part.1 総集編・第1集−Part.1 |
<解説>
「留美ックforアダルト」というキャッチフレーズとともに始まった記念すべき第1話。巻頭フルカラーとまでは行かなかったものの、最初からカラーページを割り当てられたあたりに当初からの期待の高さがうかがえる。
単行本(スピリッツコミックス)では、先頭から16ページ目までが2色刷りとなっているが、初出で2色なのは先頭4ページのみで、それ以降のページは単行本(スピリッツコミックス)収録時に特別に2色化されたものである。また、扉絵(参照画像)のバックの処理も初出と単行本(スピリッツコミックス)とでは異なっている。
また、この号に掲載された次号予告では、第2話の予定が「暁に鐘は鳴る」となっていた。実際には、第2話は「惣一郎さんっ!!」であり、「暁に鐘は鳴る」は第4話となっている。予告の文句からすると、内容的には第4話と同じもののようである。
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高橋先生自身も、初めての非SF作品の連載ということで意欲満々で、巻末の「SPIRITS
FAN」のコーナーのコメントでは、「おかげでいま私は、ノリにノッてます。アイデアだってどんどん出てくるのです。」と語っている。
<ちょっと時代背景>
・「いいな−、あれ。」
就任挨拶を終えて帰る響子さんの後姿を見送りながら五代くんが言った台詞だが、響子さんに対して物みたいに「あれ」なんて失礼じゃないかなんて思った人もいるかもしれない。しかし、これには元ネタがあるのだ。
この台詞は、当時流行したバイク(原付)のCMからのもの。道路工事のおじさんらしき人が、止めてあったバイクを見ながら「いいなー、これ。」とつぶやく。そこへ、持ち主の女の子が現れて「いいでしょ。」と言って颯爽と走り去る。それを見送ったおじさんが、「いいなー、あれ。」と再びつぶやくのだ。このおじさんのいかにも素人っぽい素朴さも手伝って、当時ヒットしたCMであった。
・「おちて〜ゆくのも〜…」
宴会で、押し入れにこもってしまった五代くんをなぐさめる(?)ために四谷さんが歌ったこの歌は、沢田研二の「時の過ぎゆくままに」(1975年のヒット曲)である。アニメでは、著作権に配慮したのか、千葉繁によるオリジナル曲となっていた。
この「時の過ぎゆくままに」は、実写版映画「めぞん一刻」の中でも、四谷さん役の伊武雅刀と女役の萬田久子によって歌われている。