フューエルフィルター

ロードスターは当然ながらガソリンエンジンが搭載されている、その燃料となるガソリンは

ロードスターの場合はシートの後ろ、トランクの間のタンクの中に溜められるのである。

そこからパイプを通り、エンジンルームに導かれ、インジェクターから燃焼室に噴射される。

車の燃料系統のシステムはかなり精密に設計され、ほんの小さなゴミでもパイプや

インジェクターの詰りに繋がってしまい後々大きなトラブルになりかねないのです。

普段何気なくスタンドで給油するが自動車は10万キロも走行すればいったい何回

給油するのだろうか?走行条件により差はでるが、かなりの量のガソリンが精密な

経路を通って燃焼される事は想像がつく事であろう。そんな細くて精密なパイプにガソリン

を通す前に濾過(ろか)する目的にフューエルフィルターが取りつけられている。

上の画像はロードスターNA8Cのフィルターである、走行距離は13万キロ走行。

特別に調子が悪い訳でもないのだが、私の薦めとオーナーの意思で交換した物

取り外して間も無い為にフィルターに溜まったガソリンが受け皿の上に出て来る、

今出ている所は本来ガソリンの入り口になっている、フィルター的には汚れの

溜まっている方向にある、最後まで出してみると・・・

こんな感じ。

ここから出てきた汚れはかなり細かい物である、

フィルターの中はもう少し大きいゴミ等が溜まっていると思われる。

こんなに汚れているのに車の調子が悪いと感じ無い所が

問題なのだ、決してオーナーが鈍感なのではない。それ程、長年に渡り

少しづつ汚れが溜まってくるから感じ難いのかも?いや、判りにくいのだろう。

感じないから交換しなくても良いかといえば、そんな事はない。

当然、後のトラブルの原因になりかねない。少しでもトラブルに繋がる前に

対応しておく事がより永く愛車を完調に保つ物である、このフィルターは

13万キロも使用したが、少なくとも10万キロ前には交換したい物である。

そして・・・

切断してみた。

思ったよりも大きいゴミは見当たらない、燃料ポンプの入り口にもメッシュの

フィルターが付いているので其処で止まるのだろうね、

パイプの入り口に近い所にはやはり汚れが溜まっているのが確認出来る。

はずだったのだけど・・・ちょいピンボケ?

解かりにくいけど、巻いてある紙のフィルターが一体化しているような感じになっている。

タイミングベルトと一緒に是非、燃料フィルターも交換することをお勧めします。