エンジンマウントの巻
ロードスターは言わずと知れたFR駆動方式である。
縦置きエンジンがFRミッション→プロペラシャフト→デフ→左右のリアタイヤ
に駆動を伝えるのです。ロードスターの場合PPFというミッションからデフキャリア
を繋ぐフレームがありますが、エンジン、ミッション、デフキャリアをなんと
たった合計4個のマウントで止まっているのです。恐るべしです・・・
←誰でしょうか?
あ、恐ろしいは言いすぎました。頼りないと改めますね。
エンジン&ミッションはクロスメンバーの上に2個のマウントにより固定(半固定かな)
デフキャリアも2個のマウントで吊るされているだけです。
たったそれだけで固定されているのですからエンジンマウントに
掛かる負担がいかに大きいのか、おおよそ検討がつくと思います。
実際にエンジンマウントを交換するとハッキリと体感出来ます。
上の画像の左上がオートエクゼ製強化エンジンマウントです。
古いのはNA8Cの走行7万キロ前後のマウントです。
長い間頑張って頂きまして有難う・・・コレぞ縁の下の力持ちです。
しかし、外したマウントは力尽きていた模様・・・
哀れな姿になっていました。潰れた上に炸裂していました。
この症状は今回に限った事ではありません、過去に何回かあったのです。
もう一つのマウントもよく見るとクラックがありました。
先程も書きましたがロードスターはエンジンとミッションをこのマウント
だけで支えているのです。片方が切れるとエンジンがかなり揺れます。
ミッションも一緒に揺れてしまいます、するとギア操作にも影響が
出ます、フィーリングの悪化等考えられるのです。
エンジンの回転トルクをタイヤに伝える、1トン近くの車体を
動かす、その車体を動かそうとする分の負担がこのマウントに
伝わるのです、加速時2個のうち1個は伸びの負担が、
もう一つは押しつぶされる訳です、減速時は反対の力が掛かります。
そりゃ押したり引いたりすればゴムですから劣化してしまいますね。
「じゃあもっと硬い材質で作れば?」と思っちゃいますけど、
硬ければそれだけ車体にエンジンやミッションの振動が伝わります。
不快ですし、エンジン、ミッション、車体の金属疲労に繋がります。
ゴム製の強化マウントでもやはり車体に伝わる振動は若干増えてしまいます。
車の用途に応じてはノーマル新品に交換もよろしいかと思います。
ちなみに・・・
御決まりの解体・・・
固定して一寸ひねったら千切れました、こうなったらエンジン
はどうなるのだろうか・・・見た事無いけど。