「ゴジラvsデストロイア」鑑賞記

劇場売りパンフ表紙 スタッフ
監督大河原孝夫
特技監督川北紘一
脚本大森一樹
製作田中友幸/富山省吾
出演者
辰巳琢郎/石野陽子
林泰文/大沢さやか/小高恵美
高島政宏/篠田三郎

 突如香港を襲う赤く輝くゴジラ。それは体内の核反応を制御しきれずに暴走する、動く核爆弾となったゴジラであった。おなじころ、東京湾の奥深くではもう一つの異変が静かに起こりつつあった。その「場所」こそ、かつて芹沢博士によってゴジラが屠られた場所であったのだが………

 てんでシリーズ完結作。第一作の「ゴジラ」のカットを上手にインサートしてみせたり、かつての山根博士の縁者が重要な役柄で登場したりと、最終話ならではの企画は充分。特に新吉(『ゴジラ』では詰め襟のおにいちゃん)の息子、山根健吉に扮する林泰文クンはなかなか(^o^)。今回のベスト役者さんかもしれないな。姉貴でヒロインの石野陽子ちゃんのほうは・・・・まぁいいか(苦笑)。

 全体的に見てお芝居関係はそんなに悪くないな、って思いました。自分のまわりに限ったお芝居なら、って意味だけど(^^;)。気になったのは、誰一人「ゴジラをどうしたいか」はっきりさせてる人がいないことで、これって平成ゴジラシリーズでは毎回付きまとう??な部分だと思うンですけど、その部分は今回も消化不良かな。

 コレまた毎回気になる部分、ゴジラが出ようが何がでようが、世間は勝手に動いてる、って絵があまりに多いのは何とかならんのか。怪獣が出たぞ〜!って時に平気な顔で列車を走らせたり高速道路を封鎖しないまんま放っておくなんてこと、いい加減ヘンやと思って欲しいんだけどな(^^;)。

 全体的に怪獣のバトル以外の部分の描きかたが安直なのが気になります。ゴジラはいきなり出てくるし、デストロイアもゴジラに輪をかけて唐突に出てくるし……。怪獣が出る、ってもっと怖くて驚くべき事件なんだと思うンだけどなぁ。

 特撮パートに関してはなかなか見応え充分の絵がありましたし、さいしょはなんか変やなあ、って思ってたデストロイアも、スクリーンで動くと結構な迫力。特にこの手の怪獣としては「飛んでる」ところがけっこうかっこいい(^o^)。

 総じて悪くないなあ、って思ったんだけど、じゃあいいのか?って言われると困ってしまう(^^;)。

 結局のところ、その日二人で焼き鳥屋に行った(ぉぃ)時の息子の感想、「とにかくすごい迫力やった〜」ってのが全てなのかな。僕はきっと、「怪獣の怖さ」みたいなものを期待していたんで、もう一つイレ込めなかったのかもしれませんね。

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