歴代のMac

Macをいじり初めて20年以上。最初にMacを起動させたのはすでに27歳の頃,コンピュータを触り始めたのもその数カ月前,MS-DOSである。「覚えていないとどうにもならない」MS-DOSと比べるとMacは天国であった。

今ではMacは仕事・生活になくてはならないものである。少しでも便利に,という気持ちから,プログラミングのまねごとなどもするようになった。そしてコンピュータへの興味,すこしでも延命をという気持ちから,いつしかコンピュータの中を開けハードをいじるようになった。中を開けるとさらに詳しくなる。仕事でも家でも使っているため,多くのMacに触れることができる。ソフトウェア的中身もハードウェア的中身も分かると認識されるといろんな人に相談されるようになる。公共のコンピュータの管理をするようになって,またたくさんの種類のマシンを知ることができた。

私はMacを捨てることができない。そういうわけで少しずつ,少しずつコンピュータが家に増えていった。白い目で見られているが,それでも捨てられない。今ではかなりの台数がたまっている。基本的にはコンピュータのコレクションは意味があるものではない。コンピュータは道具であり,動いて処理して初めて意味がある。使ってこそ価値があるものである。

いくらいろんなマシンを動かせるといっても,実際に使えるのは一つの場所で一人一台だ。捨てないでずっと持っていると当然使わないで眠ったままのものもたまってくる。それでも捨てないのは「コレクション」と言われても仕方がないかもしれない。

メインマシン

  1. Mac mini (Late 2012)

  2. iMac (27-inch, Mid 2011)

  3. Mac mini (Early 2009)

  4. Mac Pro (Early 2009)

  5. Power Mac G5 2.5GHz Dual

  6. Power Mac G4 Gigabit Ethernet (500MHz Dual)

  7. Power Mac Cube G4 (450MHz)

  8. Power Mac G3 Blue & White 400MHz (Ultra Wide SCSI)

  9. Power Mac 8600/200/ZIP

  10. Performa 5210

  11. Power Mac 7100/80AV

  12. Macintosh Quadra 800

ノート

  1. MacBook Air 11-inch, Mid 2012

  2. MacBook Pro

  3. PowerBook G4 Titunium (550MHz)

  4. PowerBook Duo 2300c/100

その他

  1. Macintosh LC 475

  2. Power Mac 8100AV

  3. Macintosh Color Classic

  4. Macintosh IIci

  5. Macintosh LC 630

  6. Power Mac 7500

  7. Power Mac 6300/120

  8. iMac (266MHz, Blueberry)

  9. Power Mac G3 DT233

 

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メインマシン

Mac mini (Late 2012)

OS X 10.9 Mavericks(現役)

2014年,もうすぐモデルが一新されるであろう状況であったが,購入。一応CPUは2.3GHz Core i7,メモリは8Gだ。Mavericksのメモリ使用は半端ではない。16Gにしておくべきだったかもしれない。光学ドライブがなくなっている。既に光学メディアを使わなくなって久しい。全く問題ないスピードで動作し,全く無難に使えている。十分なメモリを搭載していれば,特別に負荷の高いタスクでない限り,現代ではエントリーマシンでも無難に動くのだ。CPUパワーは飽食の時代である。現代のボトルネックは通信など別のところにある。または,動画の解像度を上げていく,というように,どんどん何かがボトルネックになっていくような規格を作り出していく。「あれもこれも」という果てしのない欲求からなのか,「進化しなければならない」という強迫観念からなのか。

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iMac (27-inch, Mid 2011)

Mac OS X 10.6 Snow Leopard〜OS X 10.9 Mavericks(現役)

パーソナルコンピュータが本当にパワフルになった。仕事場用だがiMacでも十分使えるだろう,と決断した。当時のMac Proはシルバーの馬鹿でかいマシン。スペースの問題もあったので選択肢としてiMacしかなかったとも言えた。何時間かかかる計算もたまにはやる予定だったので予算とスペースがあれば大量にメモリを積んだMac Proがベストだったのかもしれない。しかし,結果的には満足している。Core i7にして8Gのメモリを積んだiMacであれば,「一般的な環境では〇〇時間くらいかかります」とtutorialに書いてある時間よりも早く計算は完了した(Win版もLinux版もある科学計算プログラム)。27インチのモニタは大きくて美しい。A4の書類を3つ並べて書けるのは本当に便利だ。惜しむらくはメモリを16Gにしなかったことだ。Mavericksはそれだけで4Gくらい使用する。負荷の高いプログラムを走らせるには8Gは心許ない。

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Mac mini (Early 2009)

Mac OS X 10.5 Leopard~OS X 10.9 Mavericks

2009年,Mac miniを買った。これまでは,妻にはPower Mac Cube(2001年もの!)。子供たちにはPower Mac G4 Gigabit Eithernet(2000年もの!)。究極のMacで紹介されている様に相当手を入れているが,やはり厳しい。OSはあえて10.4 Tiger,iPhotoも6のまま。写真が一万枚を越えているのに,まともに動いているのは感動なのだが,顔の自動判別や,GPSを利用した位置情報の表示,など新機能を我慢するのが辛くなってきた。Snow Leopardも突然登場。新しいOSをすぐに試さないと気が済まない質としては,我慢が難しい。Intelの64bitマシンを持っていないというのも厳しい。32bitの初代Macbook Proだけでは物足りない。Mac OS X Public Betaのためだけに,iMacを買った者としては,もう自然に機種選びの態勢に入ってしまう。キーボードはまだ元気なのが何個もあるし,既に液晶モニタはいくつかある。Mac miniで充分と判断した。お気に入りのショップPlus Yuにメモリを4Gにフル拡張,ハードディスクを500Gに換装して純正ハードディスクをケースにまで入れてくれるというリーズナブルなセットもある。もう既に止まらなくなっていた。

購入時にOSはLeopardのままであることを確認。すぐにup-to-date プログラムに申し込む態勢をとった。古いPower Macが多い関係でハードディスクなど周辺機器が古いFirewire(IEEE1394b)が多い。9pin-6pinのアダプタを同時購入した。せっかくGigabit Eithernetのマシンが増えたので,ケーブルもカテゴリ6のものを購入した。

とにかく小さい。Time Capsuleより小さく感じられる。起動時に元のPower Mac G4 Gigabit Eithernetの準備をしておく。キーボードとマウスはいくつか持っているつもりだったが,よくみると自宅には古いADBの物しかない。一つずつしかない(自宅ではまだCubeも稼動中であるが,抜くことができなかった)キーボードとマウスを使い回すので,一度エラーでやり直しとなったが,それ以外は問題なく移行できた。アプリケーションは移行しなかったから当然なのかもしれないが,やはりすべてをGigabit Eithernet対応の物に変えるとかなり速い。

新しいiPhotoをさっそく使っている。ライブラリの写真は15000枚を超えている。しかし,動作は軽快だ。もっとも試してみたかった顔の判別であるが,少し困っている。写真の中から人の顔を選ぶ能力は高い,ほとんど間違うことはない。しかし,その中から6人の顔の名前を付けてみたが,その後の作業が終わる気配がない。人を選ぶと,画面の下に「この写真にも写っているようです」という欄があるが,その進行状況を示すのがクルクル回ったまま終わる気配がない。もう少し学習が必要なのかと,各人何枚か名前を確定させてみたが,同じく終わる気配がない。スリープしない設定にして一晩やらせてみたが,終わっていない。ここまでくるとなにがしかのトラブルと思うが,今の所修復の方法が分からない。非常に古いiPhotoからライブラリを代々引き継いでいるためかもしれない。しかし,すでにいくつもアルバムを作成したりしているので,それを引き継いだ形のクリーン化はどうすればいいのかわかっていない。

今回の購入の目的はSnow Leopardを試すこととであった。購入してから64bitモードでは起動しないようになっていることを知った。でも今のところはあまり困っていない。64bitが活躍するのはまだ先のことだろう。これまでに使っていたものから比べると十分に快適なマシンだ。

2014年,このMac miniは今だに現役である。ファームウェアアップデートがあり,64bitモードで起動するようになっている。そもそもLion以降は64bitでしか起動しない。何とかサポートされている最も古いMac miniであるが,Mavericksでも動いている。Mac OSのところでも書いたが,その前のMountain Lionころくらいからかなり苦しくなった。Mavericksを試したかったので,つい上げてしまったが,さらに遅くなってしまった。もう現役では苦しいのか,と思っていたが,どうもその遅くなり方が,マシン負荷というよりも昔懐かしいメモリ不足に似ている,とも思える。アクティビティモニタをみてみると,本当にメモリ不足だった。最近あまりメモリ量を気にすることがなかった。既に最大拡張していた,ということもあるし,4Gあれば問題はない,と思い込んでいたことがある。まさか足りなくなるとは思ってもみなかったのだ。最大拡張していたわけなので,アクティビティモニタを見てますます「もう現役は終わり」と思ったのだが,本当に拡張不能なのかちょっとネットで検索してみた。8G化した,という報告がいくつかあるし,秋葉館でもこのMac mini用の8Gメモリ(4Gを2枚)を売っている。

結局Amazonで8Gメモリセット(シー・エフ・デー販売 メモリ DDR3 SO-DIMM PC3-8500 CL7 256x8Mbit 4GB 2枚組 W3N1066Q-4G,2014年1月で約8,500円)を購入。いろんなホームページを参考にしながら解体し,メモリを2枚交換。起動させるとあっさり8Gを認識,再び快適な操作感が戻っていた。メモリを8Gとし,ハードディスクを最低でも500G,できれば1T以上にしていれば,10.9 Mavericksまでは十分使えることは確認できた。

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Mac Pro (Early 2009)

Mac OS X 10.6 Snow Leopard〜OS X 10.9 Mavericks(現役)

2009年購入。モンスターマシンである。クアッドコアのものにメモリを8Gにして購入。公共のものなのでまだ私自身はハードに使っていない。まだSnow Leopardにもしていない。これからだ。

2014年,訳あってメインマシンに。大きさ,音はもちろん今でもモンスターマシンであるが,スピード,パワーはもはやモンスターではない。Core7の2011年iMacや2012年Mac miniに比べてもMavericksの動きが少しもっさりしている。あんなに強力でなくても,あんなに高額でなくてもよいのだが,改めて最新の格好よいMac Proが欲しくなる。せめてMac Pro整備済製品に出てこないだろうか。

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Power Mac G5 2.5GHz Dual

当時としては強烈に早いのはわかった。しかし,負荷をかけると昔のマシンに負けず劣らずうるさい。「水冷は騒音対策ではない」ということがよくわかる。とにかくでかい。仕事に活躍はしているが,さすがに家に持って帰る気のしないマシンだ。残念なことに前面Intel化の中で時代にも取り残されて,10.5 Leopardと余生を過ごすしかない。

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Power Mac G4 Gigabit Ethernet (500MHz Dual)

G4のスピードが伸び悩んでいる頃に入手。その末期であったので,その後あれよあれよという間に時代遅れのものになってしまった。しかし,さすがに他のCubeやらiMacやらよりハードディスクや何やらは拡張しやすいので長くメインで使用。メモリは最初は512MB,現在は1.5GBで使用。シリアルATAカードとともにハードディスク増設。USB2カードを造設。しかし,異常にうるさい。自宅で使うには少々きついうるささである。続きは究極のMacのページに続く。

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Power Mac Cube G4 (450MHz)

説明する必要のない,不遇・戦略ミスのために消える運命となった,伝説のシリーズもの。性能の割に高すぎるのはわかっていたが,「Cubeシリーズは近々なくなる」という噂を聞き,買ってしまった。他のモニターを組み合わせて使うのは考えられなかったので15インチのStudioDisplayも同時に購入。メモリは384M。

やはり美しい。所有している満足感がある。ファンがないのがこんなに素晴らしいものとは思っていなかった。家で静かに使うためにあるコンピュータ。とにかくコンピュータは(今でもあまり変わっていないが)ユーザにいろんなことを我慢させる。よく通常のユーザが解決不能の問題が起きるし,またそれがある程度はしょうがないものと考えられている。確かに現状ではしょうがないかもしれないが,あまりにも我慢を強いるものである。少なくとも,少しぐらい我慢をさせることを少なくする努力があっていいだろう。Cubeではその一つ,家で使うのに問題ない程度に静かであること,その当たり前のことが実現されていた。

いろいろな問題を抱えていることは既に知った上で購入したのだが,最初はトラブルが多かった。発売当初は電源センサーが過敏に反応する問題など様々なトラブルが話題になっていた。さすがにそれは解消されていたが,とにかくMac OS 9のもとでは不安定であった。よく落ちた。しょっちゅう裏返してリセットボタンを押したものだった。Mac OS Xに大きな期待をしていたが,10.0のあまりの出来の低さになかなか導入できなかった。ハード,ソフトの面でとても仕事場では使えるものではなかった。

待ちに待ったMac OS Xが出た。10.1からCubeにインストールして使っている。周辺機器の問題とかいろいろあるのはわかっていたが,リセットボタンから抜け出すためにインストールした。今から思えばよくあんなにのんびりしたスピードでよく使っていたものだ。

しかし,10.1,10.2,10.3と順調にバージョンアップしてやや遅いながらもなかなか快適に使うことができた。Cubeの活躍の場は自宅に移った。メモリ384Mのままではやはり厳しいので512M,そして1.125Gまでメモリを造設した。512Mに上げただけでSafari,Mailの体感スピードは上昇。また,さらにメモリを上げることでファストユーザスイッチも問題なく動作するようになった。

iPhotoの登場からデジカメの写真はCubeで管理していた。数千枚の単位になり,気がつくと耐えられないくらいに遅くなっていた。しかし,これはiPhoto4にすることによって解消した。最初は無料で,どっぷりはまって抜け出られなくなった頃に有料にするという戦略にまんまと引っかかったわけだ。

iPhoto,iTunesを使っていると,じわじわハードディスクが侵食される(iMovieのような「一気に」という感じはないが)。OSを10.4にしたい。さらなる速度の低下が予想される。延命のためには中をいじるしかない。

続きは究極のMacのページに続く。

あらゆる方法を使って,増強。その結果,購入してから現時点で9年間,現役マシンとして今も活躍している。私が所有しているものの中で最高の寿命である。最も愛すべきマシンである。

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Power Mac G3 Blue & White 400MHz (Ultra Wide SCSI)

デザイン的にも内部アーキテクチャ的にも短命であったシリーズ。今思うになぜ最初から AGP graphic card を採用しなかったのだろう。クロックアップ版の第2世代が発売された当時,ショップで「展示品,現品限り」を安くで手に入れた。つまりは初代の最高級モデルだ。後にも先にもこれ限りの Ultra Wide SCSI ハードディスク。クラッシュしたときの交換のハードディスクは高かった。少しクロックは低くても, DVD-ROM 版を買えば良かったと思った(しばらく Mac OS X の DVD video のハードウェアデコード問題で苦労したかもしれないが)。

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Power Mac 8600/200/ZIP

デジタルカメラ付きの顕微鏡に接続するためのマシン。転送が SCSI II であったため,リアルタイムの転送ができなかった。カメラをアナログのモニタにもつないで確認しながらの撮影。かなりかさばるシステムだった。これまでの 7100 とかに比べれば格段に中もいじりやすかった。確か,当時「Macintosh 史上もっとも中にアプローチしやすい」と言われていたと思う。しかし,お世辞にも美しいマシンではなかった。

このマシンに関してはあまり印象がない。メモリを増設したのと,ハードディスクを造設したのは覚えている。また,それがクラッシュして再度造設したことも覚えている。しかし,非常に印象が薄い。苦労していないマシン,外観が美しくないマシンは印象にもあまり残らない。

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Performa 5210

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Power Mac 7100/80AV

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Macintosh Quadra 800

所有物ではなかったが,私が初めて使い込んだコンピュータ。OSは漢字Talk 7.1。メモリは40M。その当時は私は全くわからなかったが,周りの人々の反応からは「(当時)素晴らしいマシン」である,ということはわかった。主にMicrosoft Excel 4.0,NIH Imageを使って画像解析をしていた。まだほとんど普及していなかったPhoto CDを使って画像を読み込み,Photoshopを使って簡単な画像処理をしてNIH Imageで解析していた。当時「Photo CD取り扱い店」と看板を出している写真屋でも店のおじさんは全く何のことやらわかっていなかった。

私はそれまではMS-DOS3.3しか触ったことがなかった。それもわずか数ヶ月。それ以前はコンピュータを起動させたこともなかった。当時の私のコンピュータの知識から考えるとかなりの仕事量をこなしたと思う。

あまりの繰り返し作業の多さ,それに伴う単純ミスの多さに嫌気が差し,何を勘違いしたか「自動化」に興味を持つようになった。コンピュータを初めて触ってから1年後のことである。これからVisual Basic for Application,Apple Scriptの道がスタートした。

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ノート

MacBook Air 11-inch, Mid 2012

2012年ものはその後のOSのサポートも非常に長く,結果息長く使えるマシンとなった。2019年になっても現役で動作し,最新OSが動いている。

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MacBook Pro

初めてIntelがやってきた。初代のCore Duo。メモリは2GB。バッテリ回収プログラムに該当していたため,バッテリは途中で新品に。とにかく熱くなる。どこかおかしいのではないか,と常に思っていた。そうしているうちに,またしても1年を少し過ぎたあたりで頻繁に突然強制再起動。アップルストアに申し込んでみてもらった。ロジックボード交換であった。今は昔ほどは高くはないが,痛い出費だ。PowerBook Duo 2300cPowerBook G4 Tituniumと3台目のノートコンピュータだが,いずれも1年を少し超えたところでロジックボード交換だ!私の使い方でそういう寿命になってしまうのか,それともその程度の耐久性と思えばいいのか。AppleCare Protection Planに入っておけばよかった,と思った。デスクトップ型の保証延長の必要性は個人の感覚の問題,と思うがノートコンピュータに関しては必要性が高いのではないか,と個人的には思う。

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PowerBook G4 Titunium (550MHz)

酷使され,すり減るまで使用されたマシン。何度も海を渡り,いろいろなところに同行。起動しなくなったらロジックボードを交換し,ハードディスクを交換した。しかし,今静かにその終わりを迎えようとしている。液晶モニタが徐々に暗くなってきた。画面にムラもでる。

たまにプロジェクターからのプレゼンテーション用に使用することはある。

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PowerBook Duo 2300c/100

私の初のノートマシン。発売当初は40万以上で売っていたと思うが,最後ものすごい勢いで値崩れし,20万ちょっとで入手した。今では考えられないが,かつてはこういうこともしばしばあった。レトロスペクティブに見ても底値で入手したのが自慢であった。

初回だけデフォルトの漢字Talk7.5.2 で起動。シャットダウンして他の Duo ユーザから借りた SCSI MicroDoc を接続し,すぐに 7.5.3 にアップグレードした。

中身のコンセプトは前述の Performa 5210 と似ている。ほぼ 68k の Duo 280c を Power PC 603 に入れ替えただけだ。しかし,そのおかげでDuoの周辺機器がそのまま使えた。Newer の UltraDock を入手。さらに,既に新品入手困難であった Apple純正の Duo Dock Plus(Ethernet内蔵タイプ)をネットで衝動的に入手した。スピード的には前述の Performa と同じ問題を抱えていたのだが,こちらはこの周辺機器のおかげで楽しかった。

このDuoはコンピュータの中をあけていじる,ということに目覚めさせてくれたコンピュータであった。このDuoは買って一年ちょっと過ぎたところで突然起動しなくなってしまった。つまり,保証期間が丁度終わってから壊れてしまったのである(少なくとも Mac のノートはハードに使用していると1年から2年くらいでだめになってしまうように思う)。正規代理店に持っていき,修理の見積もりをしてもらった。1週間しても連絡なく,2週間しても連絡なし。こちらから電話して聞くと,まだ見ていないという。しかも,それなのに「そりゃ,ロジックボードの交換ですから10万ですよ。(当時は今のような均一料金ではなく,不透明な料金体系であった)」とあっさりしたコメント。そのいい加減な対応に頭にきたので,見積もり料をとられる,ということも顧みず引き取った。そして,自力修理の道を歩むのであった。

その場の勢いで引き取ってはみたもののやはり,ロジックボード交換以外には有効な方法は思い浮かばない。秋葉原エレクトリックパーツで新品ロジックボードが6万円で売られていたのでそれをゲット。しかし,どうやって交換していいものやらわからない。インターネットで分解・改造ワールドを発見し,Duoをほとんどバラバラにしてロジックボードを交換した。これで一気に壁が決壊したかのように,ハードディスク交換,キータッチが少し良くなるという噂を雑誌から聞きつけてキーボード交換と,次々に交換した。私はトラックボールが嫌いだったので,主流であったトラックボール置換はやらなかった。

その後まもなく PowerBook 2400c が出た。確かにあれも歴史に残る愛されたマシンだったと思う。しかし,私は Duo のモニタを閉じたときの品の良い形,モニタの色合い,トラックパッドのクリック感など(キーボードのベコベコのタッチを除き)が好きだった。実際横に2400cを並べて比べたこともあるが,その形,品はDuoが上回っていたと思う。そして私は何よりも徹底的に面倒をみた Duo を愛していた。 今, Duo は Duo Dock ・ UltraDock たちと眠っている。なかなか電源が入らない。もしかしたら何か交換しなければならないのかもしれない。今は安らかにただ眠っている。

このDuoとは直接は関係ないが,どこかのショップのメールでみつけた「アメリカの倉庫に眠っていたあの ImageWriter を発見」という文句に間髪を入れず反応。ぼろぼろの箱に入った ImageWriter がやってきた。仕事の関係で3枚複写式の紙を使わなければならなかったが,当時流通していたドット式プリンタは高価で大型で,パーソナル向けの小型のものは Epson から出ていた7万円くらいするものしかなかった。しかも,後者は正式には複写に対応していなかったため,2枚目以降は真ん中にスーッと筋が入ってしまうのであった。。。しかし, ImageWriter はすごい。今はもう持っていないので確認しようがないが,マニュアルに「複写7枚まで対応」,と謳っていたと思う。その通り,仕上がりもきれいだった。

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その他

Macintosh LC 475

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Power Mac 8100AV

またまた所有物ではなかった。前の2台と違うのは,何十人もの共用のコンピュータであり,代表で管理していた,ということである。SCSI接続のフィルム出力機を使ってスライドをフィルムに焼き付けるというのが主な目的の機械であった。これもまたとんでもなくよく落ちた。しょっちゅうヘルプの連絡が入った。なぜここまで面倒見なければならないのか,と思いつつも前の2台で培った経験でなぜか管理していた。このおかげでさらに経験値は上がった。

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Macintosh Color Classic

当時,改造趣味がわき起こっていたため,オークションで入手してしまった。どこかで拾った LC 520 のロジックボードを入れて,若干の高速化を行った。その後は「Doping Mac」に書いてあるような本格的な改造を施す予定であったが,やはり,そこまでの時間を割くことが難しく,そのうち気力もしぼんできたのでそのままだ。

今は納戸に眠る。

 

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Macintosh IIci

友人が「捨てる」と宣言したことにより,引き取ることを即決。「パソコンのポルシェ」を手に入れた。アップル純正モニタをのっけたその姿は美しい。モニタのラインもそのためにデザインされているかのようだ。

32pin のSIMM (!)を入手。メモリは 66MB くらいになった。起動はメモリチェックで数分かかる(OSのバージョンによってはメモリチェックをとばすことができる。しかし,,,)。テレビゲームなどアナログの映像をコンピュータで表示させる,という当時としては大胆な野望に,このマシンを使うことにした。お金さえかければそれほど問題ない。あたらしいミニタワーのマシンを買って PCI カードを差せばいいのだ。しかし,当時手持ちのマシンでは困難であった。まず,拡張カードを差せる機種をほとんど持っていなかった,そしてカードは高価であった。録画は全く考えていなかったので,意表を突いて,当時すでに完全に時代遅れの IIci で実現を目指した。今は亡きインターウェアの GrandVimage を探した。探して探してようやく中古専門店で入手。この GrandVimage で取り込みをするためには7.5.1が必要,ということが判明し,このマシンだけは 7.5.1で止めた。快調に動作した。

7.5.1にはメモリチェックをはずすオプションはないため,起動は数分,しかも大半がメモリチェックのためその大部分が画面真っ暗だ。また,このカードの機能拡張が 32 bit アドレッシングを前提に作られているため, 16 bit モードでは起動しない。 IIci は電池が切れるとデフォルトの 16 bit モードにいちいち戻ってしまうため,途中でフリーズする。一回シフトを押して機能拡張を読み込まないで起動して, 32 bit アドレッシングをonにして再起動する必要がある。

実際に使った期間は非常に短いマシンであったが,美しさでは,私はDuoと並んで好きなマシンである。

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Macintosh LC 630

これが一番無駄なマシンだったかもしれない。Color Classic をこれを使っていじれるかもと思い,中古で(ただのような値段だったので)入手。しかし,まったく使われず。

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Power Mac 7500

これも失敗したマシンの一つかもしれない。このマシン自体はなかなか良いマシンであったかもしれないが,ちょっと使い方が悪かった。

顕微鏡のデジタルカメラにつないで,画像処理に使う予定のものを探していたが,予算がなかった。そこで,中古で非常に安くなっていた 7500 を購入して,G3化することにした。当時は「G3マジック」と言われる,とにかくG3化すると何でも速くなる,という神話があった。安かったので PowerLogix の G3 カードを買った。やはり SCSI 接続のカメラなど微妙なものをつないでいたためであろう,よく落ちた。もう少し高いカードを使えば良かったのかどうかはわからない。何人かで使っていたし,ほとんどコンピュータのことを知らない人も含まれていたため,当時の Mac OS 9 の新機能「マルチユーザ」を使おうとしたがこれも良くなかった。ファイルを仲間内で共有しようとしてWeb共有を使ったが,基本的にトラブルが多いマシンだったため,何をやってもうまくいかなかった。

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Power Mac 6300/120

Power Mac 6300/160 ではない。120 だ。160は Alchemy ロジックボードである。知人が「捨てる」と言うのを,先の改造Performaのモニタ分離,液晶化に使えると直感し,引き取った。すぐに Alchemy を移植した。液晶モニタはひたすらオークションで 800*600 のモニタが出るのを待ち続けた。当時既に新品では 1024*756 以上のものしか売っていなかった。内蔵のビデオ回路は Mac OS 9 以降であればサポートしているようだったが,とにかくちらつきが多くて使い物にならない。結局セット販売の Win マシンの片割れのような液晶モニタを手に入れた。ついに念願のコンパクトなシステムができあがった。

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iMac (266MHz, Blueberry) 

Mac OS X Public beta発売直前,OS X対応コンピュータがないことに焦りを感じ,中古で購入。そして Mac OS X Public beta 発売日,安心して新宿高島屋に並ぶことが出来た。この iMac は Public beta から10.3まで知っている貴重なコンピュータである。

メモリは最終的に最大の512MBまでアップ。のんびりしたスピードだがかつて子供たちは文句を言わず使っていた。メールとネットゲームはできたようだ。

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Power Mac G3 DT233

某図書館が廃棄処分にしたものを拾った。そのままでは苦しいので,種々の増強を行った。詳細は究極のMacのページに続く。子供が時々3Dゲームをやっている。快適に動作している。

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