折り鶴
机の上に鶴がいた
恩返しするわけでもなく
ただ翼を広げて...
窓の方を見つめて
淋しそうに影をつくっていた
鶴よ...小さな鶴よ...
何故其処を離れない
何故其処から飛び立たない
お前の翼は
あの空を求めていないのか...
あの雲を求めて...いないのか......
僕は知っていた
この鶴がいつか消えることを...
でもそれは
窓の向こうではない
ただの紙となって...
ただのゴミとなって消えてしまう
その前に飛んで行け...
あの広がる青の中へ......
友
僕が...壊しました
あの友との橋は
もう崩れたままなのですか
あれは...僕が壊したのです
二度と元には戻らないのです...
彼の姿を見なくなりました
彼の笑顔を忘れてしまいました
哀しい時支え合ってたはずの友が
今は記憶の隅で震えていたのです
僕が...壊しました
でも...独りはイヤだったのです
二人の欠片は
隣り合ってはいませんでした
時が流れました
戻らないと思っていた橋が
聴けないと思っていた声が
再び僕の前に現れました
でも僕が一度壊したこと
ずっとずっと覚えています...
自分
ずっとそのままでいれば
こんな想いはしなくて済んだのかな
あのまま大人しくしてたら
自分を壊したいなんて思わなかったのかな
でも...壊れちゃった...
自分というカタチの硝子玉に
ひびが入っちゃった...
いつまでも自分を騙していたら
心だって昔のまんまでいられたのに...
いつまでも淋しいままだったら
そんなもんかなって思えたのに...
やっぱり...壊れちゃった...
心を映した鏡には
もう何も映っていないんだよ...
自分が壊れちゃったのかなぁ
誰が壊したんだろう
僕はもう治らないのかなぁ
そうだよね...自分で壊したんだもんね
でも...それじゃ嫌だよ...
壊れたまんまなんて...哀しいよ